Amy's This Week

2021.05

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2021.05.18

5/10-16, 2021 飯能の竹寺と、『サンドラの小さな家』

緊急事態宣言の延長で、相変わらず美術展は軒並みクローズ。チケットを買ってあるものもいつ再開か分からないままペンディングです。まあ仕方ないので、今週も神頼みシリーズww 少し前に行った飯能にある竹寺です。正式名は医王山薬寿院八王寺。東日本唯一の神仏習合のお寺で、今も牛頭天王が君臨するパワースポットなのです。

山の中に広がるお寺なので、入り口はいくつかありますが、私はこの竹林の中を抜ける歩行者用入口がお気に入りです。凄く素敵じゃないですか?ただし…夏場は要注意だそうですよ。四方八方から蚊が襲ってくるとかwww 

山の中にあるのでハイキングの目的地として人気ですが、もちろん下から車でも行けます。車で行くとこんな入口。

標高490mって、スカイツリーより低いんですけどねw 直接下から歩いて登るとかなりキツイです。

いくつか牛頭天王を彫ったトーテムポールみたいな物があります。牛頭天王を知っていれば良いですが、全く知らずに初めて見た時は山羊の頭かと思って驚きました!

だって山羊の頭といえば悪魔ですからねww 竹寺さん、ごめんなさ〜い!!!

牛頭天王とはインドにある祇園精舎の守護神で、9世紀から祇園神社の祭神です。当時流行った疫病から人々を守るために、牛頭天王を祀ったのでした。その後約1000年後の19世紀になり、神仏分離令によって祇園神社は八坂神社と名前を変え、牛頭天王もスサノオノミコトとされたそうです。牛頭天王には八人の子供がいて、八人の王の子=八王子と呼ばれ、これが東京都八王子市の名前の由来。品川区の天王洲アイルも牛頭天王から来ているそうです。

そんな江戸時代までは超有名だった牛頭天王なのに、神仏分離令のせいですっかりあまり知られない存在となってしまったようです。が、ここ竹寺は山の中ということもあって(当時は車道が無かったし)、神仏習合を守り、牛頭天王もそのままお祀りすることが出来たのかもしれません。良かった。で、そのお姿がこんな感じ。

写真では分かりにくいですが、足元には四天王(持国天、増長天、広目天、毘沙門天)と同じく足は邪鬼を踏みつけています。めちゃくちゃ強そう!この立派なブロンズ像は、中国から寄贈されたそうです。スゴッ。

珍しい竹製の鳥居をくぐって進むと…

茅の輪があります。ここ竹寺では、一回真ん中を通るだけでご利益があるそうですよ。

奥にはお稲荷様もあり、この鳥居も赤く塗られていますが、よく見ると竹製でした。

そんな見どころ満載な竹寺ですが、今年は丑年!12年に一度の、ご本尊牛頭天王様ご開帳の年なのです。

この素敵な屋根の本殿でお参りしたら、扉が開いているので、靴を脱いで中に入れます。中では撮影禁止なので、牛頭天王様と、周囲を囲む八人の王子達をじっくり見て拝んで来ました。

疫病退散の天王様なのでもちろんコロナ退散を祈願しましたが、今年いっぱいご開帳のため、年末頃にはコロナが退散してからのお礼に再び行けると嬉しいなと思っています。

敷地内のあちこちに、仏様と並んでこうした可愛い子もいます。

ご開帳の今年だけの記念御朱印があります。その場でご住職がしっかりと認めて下さいました。ありがたや。

昨年秋に初めて行った時には、紅葉がとても綺麗でした。今回は春で、モクレンや梅が見事でしたね〜。お寺や神社って(ここは両方w)いつ行っても楽しめるように、様々な木を植えているんですね。

ここには予約をすると精進料理のコースを楽しめるそうです。お蕎麦も美味しいとか。私は予約せずに、でもお団子を頂きました。山の中で手作りのお団子は、本当においしかったです!飯能駅からの送迎サービスもあるそうなので、歩かなくても行けますよ。とても素敵なところなのでオススメです❤️
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そんな週の一本は、『サンドラの小さな家』です。

アイルランドのダブリンが舞台なので、英語の発音が私にはなかなか聞き取れないww もちろん字幕があるから問題ないんですけどねw

ついにDV夫から逃れる決意をしたけど、幼い子供を二人抱えてのシングルマザーはお金がない。そこで自分で家を建ててしまおう!という、端的にいえばそんなお話です。

DVから逃げたシングルマザー以外にも、移民や障害のある人など社会の中で弱い立場の人たちがいて、彼らが羨ましいほど優しく支え合う姿は本当に美しく感動的でした。日本ではこんなこと有り得ないな〜なんて思ってしまう自分が哀しい(涙)

それにしてもDV男の卑劣なこと。散々暴力を振るった後でも、どうにでも言いくるめられると思っているところがなおさらムカつきます。全く妻を同等の立場とは思っておらず、自分が主人として支配していると勘違いをしているわけです。話は飛びますが、だから私は自分の夫のことを『主人』と呼ぶ女性に疑問を持ちます。あなたは奴隷?それとも犬なの?と。

最後は感動の直後に谷へ突き落とされる感じで、やはり現実は甘くないという終わり方でした。だから私としては『最高傑作!』とは言えないのだけど、こうした映画を観て、経済的不安からシングルマザーになることを躊躇して現状を我慢している女性に勇気が湧けば良いなと思いました。

 

先週まで緊急事態宣言のおかげで2週続けてマジな単館系が続いて、かなり暗くツラくなっていたところ、この週大きくはないけれど単館系というよりは少しだけメジャー…な、いわゆるミニシアターが再開されるようになりました(私の単館系とミニシアターの使い分けは、マニアック系か、そうでないか…っていう感覚的なものですw)。これは嬉しいw 少しずつ、トンネルも出口に向かっていると思える今日この頃と思えますw もう少し、頑張りましょう!