Amy's This Week

2022.05

09
2022.05.09

5/2-8, 2022 カムカムエブリバディと、『パリ13区』

GWでしたね!皆様楽しくお過ごしになられましたか?今年はお天気も良くて良かったですね。曜日・祝日とは一切関係のない私は、なんとなくバタバタと過ごして終了。そんな私にとって、今年のGWのハイライトは『カムカムエブリバディ』の総集編放送でしたww

基本、朝ドラって観ていません。が、今年はたまたま毎週土曜日にBSで一週間分まとめて放送があることを知ったので、途中から『カムカムエブリバディ』を観始めました。るいが大阪のクリーニング屋さんで働いていて、弁護士の卵の片桐さん(風間くん)とデートしたあたりからです。片桐さん良い人だったのにな〜。おでこの傷を見られたくらいでもう会わないなんて、理解出来ませんでした。傷を気にする時代だったということなのかな〜?

そんなわけでそれ以前、安子の時代は全く分からないためアニーさんの正体が判明してもイマイチ感動的とは言えないままだったので、総集編をとても楽しみにしていました。後半はちゃんと観ていたので、総集編は当然ながらずいぶん端折っている部分があると分かり、ああ、頭からしっかり観たい!という思いがめちゃくちゃ強くなりましたよw

とにかく待望の稔さんですw 今までは回想シーンでしか観ていなかったので、総集編ありがとう!松村北斗くんって、こうして見ると昭和な、それも超初期昭和の雰囲気たっぷりで見事ですね。戦争中という時代にあって、将来を見据えて英語を勉強していたなんて。これは好きになってしまいますねw

最初は家族に反対されつつも最後は認められ、晴れて結婚する二人。が、新婚生活は1ヶ月しかないまま稔さんは出征していくのでした。出征って、どのくらい前に分かるんでしょうね。なんとなく年齢的に予感はしていても、正式に召集されるまでは分かりませんよね。赤紙が来ないことを祈って結婚して、楽しく過ごしていたのもつかの間、二週間くらいで赤紙が来てしまったのでしょうか。だとしたらその後の二週間はもう辛さもあったでしょうから、本当に本当に短くて可哀想です。

ふと思い出したのですが、私が高校の時、めちゃくちゃおばあちゃんな家庭科の先生がいて(私立なので60歳以上の先生もいるのです)その先生は結婚をしていないとのことでした。すごく怖い先生で私は嫌いでしたが、噂では婚約者を戦争で亡くしたとのことでした。それを聞いた時は「へぇ〜」と思っただけで、だからって私たちに当たらないで欲しい!くらいに思っていましたが(←いつの時代も女子高生なんてこんなもんですww)、今思えば(噂が本当だったとして)それで一生結婚しなかったなんて、かなり純粋な女性だったのかもしれませんね。あのおばあちゃん先生、もう亡くなっているだろうな〜。

そんなことを考えれば、安子はわずか数週間でも結婚出来たことは幸せだったのでしょう。子供を持つことが出来たんですからね。もちろん、子供がいたからこその辛いことは数知れなかったでしょう。令和の時代でもシングルマザーは大変と言われるのですから、こんな昭和初期なんて。それでも、イコール「アメリカに連れてって〜」になるのぉ?!ちょっとびっくりというか、がっかりというか。この時代は多かったとは聞きますが。それほど、一人で生きていこうとする女性が少なかったんですね。ああ、そう考えるとますます高校時代のあの先生は結構立派だったのかも?先生、ごめんなさい。気づくのが100万年遅いですねwww 噂が本当だったらの話ですがw

稔さんがこの時代でジャズが好きというのは、本当に洒落ていましたね。だからこその命名『るい』。男女どちらにでも付けるつもりだったんでしょう。『Sunnyside of The Street』って曲、知りませんでした。良い曲ですね〜。

勇さんは本当に良い人でしたね。お母さんはアメリカ人にくっついて行ったりしないで、勇さんと一緒になってくれた方がるいちゃんは嬉しかったのでは?と思ったけれど、人の気持ちばかりは理屈通りにはいかないのですよね。それにそうなったら、このドラマが成り立ちませんしねwww それにしても、総集編で初めて見た若い頃の勇さん。そのまま50年経ったら晩年の勇さん(目黒祐樹さん)になりそうな、そっくりというと変ですが、ぴったりなキャスティングで驚きましたw

またこの二人も総集編で初めて見ました。安子のお母さんとお祖母さんです。良い人たちでしたね〜というか、私の好きな役者さんたち。なのに戦争で亡くなってしまったなんて。泣けましたよ〜T T No War!!!

そしてるいの時代。クリーニング屋さんへ来た経緯が総集編でやっと分かりました。本当に優しいご夫婦!ジョーに誘われても東京に行きたくないと言ったのは、そりゃあ申し訳ないという気持ちだけではなく、自分でも離れがたかったのだと思います。私でもきっとそう思いますもん。最終盤でお父さんは体調が悪いとのことで心配です。お見舞いに行ったかな?

そして片桐さんですよ。良い人じゃなかったですか?私がるいの親なら、断然ミュージシャンより弁護士さんの卵を勧めますw 顔の傷が見えてしまった時も、酷く狼狽するるいを見てどう言えば良いか分からなくて一瞬オロオロしてしまっただけだと思いました。ただ…その後に追いかけなかった押しの弱さがダメだったかな〜。すごく残念でした。でも、片桐さんとくっついちゃったら、ジャズ愛の流れが止まってしまいますから、ドラマ的に仕方ないことだったのでしょうねw

ということで、ジョーさん登場です。トランペットが吹けなくなってしまったのは非常に可哀想なことでしたが、あのままスターになってしまったら、のちの人生はどうなっていたことか。少なくとも回転焼き屋はやっていなかったでしょうし、そうするとたちばなのあんこは継承されなかったので、諸々考えるとやはり運命ってあるのかな〜と思いました。

それにしても…ちょっと茶々を入れてしまうとw オダギリジョーさん、トランペット吹く時に全くほっぺが膨らまなくてww トミー役の早乙女太一さんはすっごくほっぺ膨らんでました。初めて日野皓正さんを見た時、人のほっぺってこんなに膨らむんだ!と驚いたものです。やはり毎日膨らませてるとそうなるんだなと。そんなわけで、ジョーさんのトランペット演奏はとても嘘臭かったですねww

とはいえ、ラストでジョーさんのトランペットが聞こえて来た時には泣かされましたよね〜!唯一冷静だったのがジョーさん本人で、ゆっくりと自らのトランペットの音色にピアノを重ね始めました。まあそれも、そんな短期間にプロのピアニストそれもジャズピアニストの腕が身につく、しかも十分大人になってから…というのも嘘臭かったですけどねwwww

ついでにさらに文句を言ってしまうとw もう文ちゃんは酷過ぎませんか?!自分がもう売れない俳優のままが嫌になったからといって、仕事をもらえなくなったからといって、ずっと支え応援してくれたひなたを捨てるなんて。そもそもひなたをその気にさせたのは自分なのに。さらに10年後の再会時も…全くひなたは2回傷ついちゃいましたよね。可哀想。

でも、可哀想なんですがまあ文ちゃんと一緒にならなくて良かったでしょうね。何から何まで上から目線の文ちゃんは性格が悪過ぎます。相手がアメリカ人の方が、上から目線ではなくなりきっとうまくいったのかもしれないですね。私は、ひなたには榊原さんが良いのに〜と思っていましたけどね〜w

まあなかなかうまくいかないものですが、ラストであれ?もしかして初恋のビリーと?的な展開でしたね。別に恋愛関係になる必要はないとしても、知り合いが実は懐かしい思い出話の出来る相手だった!と分かるだけで嬉しいです。

あかにしのご主人や定一さん親子など、年代は違うのに同じ役者さんが演じていたので、総集編だけでは混乱することもありましたが、とにかく総集編が観れて大満足でした。そのうちBSでフルの再放送があることを願っています。友人に毎朝ずっと観ていた人がいるので、今度会った時には晴れてやっとドラマの話が出来る!と思うと会うのがとても楽しみです。とか言って、実際会ったらドラマの話をすること自体忘れたりしそうですけどねwww

あ、あと最後にもう一つ。回転焼きって初めて聞きました!あれは絶対今川焼きですww

 

そんなドラマで盛り上がった程度の私のGWの一本は、『パリ13区』です。

VFXみなぎる作品だらけのGWにあって、地味な白黒ポスターのフランス映画を見つけて即決。何も事前情報ないままシアターに行き、そこで初めて18+であることに気付きましたww

確かにセックスシーンが多いから18+であることには納得しました。でも少しもいやらしい雰囲気はなく、上映時間105分の中に人種問題、学校のいじめ問題、子供への性的虐待など決して軽くはない問題を詰め込みながらもスタイリッシュでどこか爽やかに感じさせるのは、さすがフランス映画といったところでしょうか。

意外と言っては失礼ですが、とても良い作品でした。が、もちろん子供はダメよwww

 

昨年の夏頃?話題になっていた本『黒牢城』を図書館に予約していました。大きな本は高いし、でも文庫までは待てないし…と思っての図書館利用でしたが、あまりの人気で予約の順番待ちが80人以上!もうすっかり忘れていたところ、4月下旬ついに順番が回って来ました!返却期限があるので、GW中空いた時間は必死でこれを読んでいましたよw いやあめちゃくちゃ面白かったです!土牢に1年間幽閉されていた黒田官兵衛と、幽閉した側の荒木村重。ある意味お互いへのリスペクト?もはや友情?いえいえ利用し合い?騙し合い?奥が深く、さすがこの時代の大将ともなると皆頭が良いというか。それ以上に一番の感心は、よくこんな小説を書けるなとw さすが直木賞。大河ドラマ『黒田官兵衛』をもう一度観たくなりました。