Amy's This Week

2017.06

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2017.06.04

5/29-6/4, 2017 Luna Seaと『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

先週に続き、この週も月曜日の武道館からスタートです!ああ、やっぱり武道館良いですよね〜❤️ この日はLuna Seaのメジャー・デビュー25周年アニヴァーサリー公演でした。25年か…。四半世紀ですね。さらにこの日は、28年前に町田のライヴハウスでデビューした日ということで、「さすがに30年とか先のことまでは考えてもいなかった」とRyuちゃん。でも今は30周年どころか、40周年、50周年だって出来たらいいね感満載❤️  メンバー同士が仲良く、本当にライヴが楽しそうで、さらにリスペクトし合っているのがひしひしと伝わり、これだからファンもとことんついていくのだと納得でした。 ステージ真裏までびっしりの1万4千人!通常の武道館ライヴと比較したら、楽に二倍突っ込んじゃいましたね。それでも抽選に外れてチケットを取れなかったファンも多かったそうです。スゴイ! LEDライトのカーテン(のようなもの)が綺麗だった〜! 中盤ではこれが下りてきて、幻想的なステージを見せてくれました。昨年末にも週報に書きましたが、私は二人いるギタリストのうちブラッド側のINORANが大好きで、だから彼のカッティングで始まる曲『Tonight』が大好き❤️ そしてもちろんこの日も『Tonight』が聴けて大満足だったのでした。友人はSugizoが大好き。そしてこの日は高校の同級生の息子ちゃんもLuna Seaの大ファンということで、最後には皆で手をつないでジャ〜ンプ!!あ〜、楽しかった❤️ 次はまた冬ですね。   そんなライヴの前には…お友達と先に何か食べようということで、いつもの居酒屋さんへ行きました。果たして今日はどんな感じなのかな〜?と期待いっぱいで。ここの店長さんは素晴らしい営業戦略で、ちゃんと毎回武道館で今日は誰が演っているかを調べてBGMを流したり、こんなサービスもしてくれるんです🎵 ね、これだとどうしても二杯目頼みたくなるでしょ(^^; お隣さんと写真撮り合ったところ、二杯目「Slave」3杯目「Sugizo」でした。私は2杯が限界なので、2杯目には最初から注文しちゃいましたよ(^^; うふふ!!ということで、1時間怒涛の飲み食いをして武道館へ向かったわけです。お店はこの後、7時から9時頃まで普通に近所のサラリーマンたち対象にお仕事して、また9時過ぎからLuna Seaモードに戻るんでしょうね。確実に3回転。大したものです。とはいえ、やはりこんな伝票で送り出されたらホントに嬉しいです(^^; ありがと〜!!❤️ こうして(?)無事に6月に突入したら、こんな新聞の一面広告が目を引きました。 サカナクションの山口さんと業界4団体、さらに国会議員も参加した「ライヴ・エンタテインメント議員連盟」がチケットの転売問題を話し合って、新たなチケット転売サービス『チケトレ』というものを始めるというのです。素晴らしいではないですか!!!!!   私も長年、本当にチケットの転売を苦々しく思っていました。そもそも、VIPというシステム?イベント?がアメリカで始まったのも、一つには良席の転売を防ぐためでもあったのです。VIPが無かった時代のこと、最前列に知っているファンの方を見つけたので「この席、いくら出したの?」と聞いたことがありました。あれは武道館だったかな?中央の最前列です。すると「10万出しちゃいましたよ〜」というお答え。「うわ〜スゴイ!」と笑って返しながらも、私は釈然としませんでした。   この広告の言う通り。「チケットはアーティストとファンを結ぶ架け橋」ですよね。お金設けを目的に、そのアーティストのことをろくに知らないような人たちがアーティストとファンの間に割って入るのを見過ごして良いわけがありません。少しでも良い席が欲しい気持ちは分かりますが、売っているから買うの?買う人がいるから売るの? STのVIPが35万で売り出されていたのを知った時、本当に自分の無力さに苛まれたものでした。   とにかく皆様、定価での転売しか扱わないこうした転売サイトが出来たのです。どうか、愛するアーティストのために、万が一自分がコンサートに行けなくなった時、もしくは行きたいのにチケットが買えなかった時、ここを利用するようにして下さいね!   そんな週の一本は、2月のアカデミー授賞式からずっと楽しみにしていた『マンチェスター・バイ・ザ・シー』です。 マンチェスターといってもイギリスではありません。ボストン周辺に馴染みのある私としては、マンチェスターと言えばニュー・ハンプシャー州の街。全然海から離れているのに…?なんて思っていたら、マサチューセッツ州にある小さな街でした。てか私、この辺り車で走ったことありました(^^;  かつて、ジョージ・クルーニー主演の『パーフェクト・ストーム』という映画があって、その舞台がマサチューセッツ州グロースター。ボストンの北1時間もかからないところだったので、グロースターのB&Bに一泊のプチ旅行をしたのでした。そのグロースターへ行く途中にあったのが、マンチェスター・バイ・ザ・シーという小さな 町。物語は、この北の町出身の男がなぜか今はクインシーというボストンの南で地味に一人で生きている。それはなぜかというと…と始まります。   頼りになりいつも気にかけてくれた兄が倒れ、久しぶりに故郷に戻る主人公が、兄の息子(自分の甥)と共にあれこれしているうちに、クインシーに引っ越した理由がだんだん明らかになり…と、それはもう、地味ながらも胸の詰まる思いにさせられるとても良い作品でした。私の大好きな監督の一人、ラッセ・ハルストレム作品にも通じるところがあり、同監督の作品である『サイダーハウス・ルール』や『シッピング・ニュース』などと同じ、アメリカ北東部の人々の寡黙ながらも強い気質が巧く表現されているように思いました。本当に好き。   しかも、なんたって愛するボストン小僧(マットとベンね)の片割れの弟が主演です!ケイシー・アフレック、良い演技をしていましたね〜❤️ マット・デイモンが主役を親友ベンの弟に譲ってプロデュースに徹したのは、マットの見込み通り大正解でした。いやもうホントに、良い作品でした。何度か、泣いてしまいましたよ。 アカデミー授賞式で、主演男優賞を獲ったケイシーを見つめるボストン小僧たち❤️   愛する人(人々)を亡くして心が壊れ閉ざされた人の気持ちは、なかなか自分も同じ思いをしないと分からないかもしれません。『ムーンライト』と共通するテーマで、重く暗い心を持ったまま、それでも生きる人々を優しく見守る目を持った作品でした。とはいえ、実際にはケイシーのお兄ちゃんは元気なのですから、そこはやはりケイシーの演技力ですよね。さすが、アカデミー主演男優賞!   そして現実では…作品の中だとその演技に「何勝手なこと言ってんの?」なんて思ってしまったミシェル・ウィリアムズでしたが、実生活では素晴らしいと尊敬しています。彼女は故ヒース・レジャーとの娘を一人で育てていて、ヒースの生前にヒースと破局しつつも、ずっと彼のことを愛していたのですよね(って、急にゴシップになって失礼(^^; )。別れてから、結局彼は薬物の過剰摂取で若くして突然亡くなってしまい、その時以来、ミシェルは「心に開いてしまった穴が埋められない」とインタビューで語っていました。それでも娘を育てることが原動力になっているのでしょうか。こうして良い仕事を続けているのは、本当に素晴らしいです。   『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の中で、彼女が泣きむせびながら言うシーンがあります。「あの時私の心は壊れたの。あなたもでしょ?」と。そう、その通り。それでもケイシー扮するリーは生きていくし、ミシェル・ウィリアムズも実際生きてきたのです。このセリフ、現実にヒースの位牌(ってアメリカにはないかw)に向かって言っていそうです。それほど、気迫のこもった、込み上げる思いを吐き出したシーンでした。ここでも泣けたな…。   ということで、今週も良いライヴに良い映画。私は良い日々を送っているな〜と感謝しつつ、明日からはカルロス・ウィークです!多くのDivaの皆様と再びお会いするのを楽しみにしています。雨降ると髪がボサボサになっちゃうので、どうか雨だけは降りませんように!!!それだけを願って、カル様VIPに挑みたいと思いますw  それでは皆様、また来週!!