Amy's This Week

2021.07

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2021.07.20

7/12-18, 2021 澁澤平九郎、SUGIZO写真展と、『ライトハウス』

今年のNHK大河『青天を衝け』はご覧になっていますか?私は『女城主 直虎』でハマって以来、ずっと観るようになっています。と言っても『いだてん』は途中から観なくなってしまいましたが、昨年の『麒麟がくる』では明智光秀に対する思いがすっかり変わるほど夢中で楽しみました。まあ、やはり戦国時代が好きなんでしょうねw なので、今年の『青天を衝け』は特に期待はしていませんでした。

それでもただ習慣的に毎週観ていたところ、だんだん面白くなって来ましたよ〜!平岡円四郎(堤真一)様登場あたりからグッと引き込まれ、町田啓太の土方歳三にクラクラし…w ついに栄一がパリへ行くと決まると、平九郎が栄一の養子になりました。飯能周辺でよく見た名前の渋沢平九郎。なかなかのイケメンですw でもきちんと説明書きを読んだことはありませんでしたが、ドラマに登場したことから俄然興味を持ち、じっくり読み、ついに最後の足跡をたどりに行って来ました!

『青天を衝け』はオリンピックの関係で、次回放送が8月15日だそうです。少し間が空くのね。これまででちょうど大政奉還となり、これから新政府軍と彰義隊、やがて振武隊(しんぶたい)との飯能戦争が始まります。いや〜、博多華丸の演じる西郷隆盛が憎たらしいこと〜www でも7月18日放送の段階ではまだ岡田健史演じる平九郎の末っ子らしい天真爛漫な笑顔が見れて、結末を知っている身としては切なくて堪りません。岡田健史クン、イケメンぶりが平九郎に似てるしね〜。

で、なんとなく放送で平九郎が亡くなってしまう前に、平九郎の足跡詣でに行こうと思い、越生に行ったのでした。飯能戦争で振武隊が最初に集まった天覧山からスタートすると、平九郎たちなら歩けても私にはとても無理なのでw 本当に最後となった地2ヶ所に行って来ました。

現在越生駅には平九郎に関する資料が展示されています。まずはそこでじっくり説明を読みました。知れば知るほど、もし飯能戦争で負けた時に仲間とはぐれなければ…、もし顔振峠の茶屋で女将の進言通り秩父に逃げていれば…、さらにいえばもし栄一の養子になっていなければ…などと、歴史に「もしも」はナンセンスなことは分かりきっていても、もしもと思わざるを得ませんでした(涙)。

越生駅からバスに乗って、終点の黒山へ向かいます。バスは貸切!ww

バスを降りると、すぐに平九郎自決の地があります。

おお〜、ここか〜。この川のほとりで(涙)。

この綺麗なお花が手向けられ、お酒や水のペットボトルが置かれ苔むした平らな石の上に座って、平九郎は自決したそうです。わずか22歳で。故郷には結婚しようと話していた幼馴染もいたのに。小刀だけで新政府軍の拙攻三人を相手にし、奮闘し、力尽きたそうです。なんとも痛ましい…(涙)。ここで静かに手を合わせてきました。

その後、平九郎が下りてきた道を逆に登って行きます。顔振(かあぶり)峠へ。

なかなかの急登で、平九郎はワラジで下りてきたのだと思うと転びはしなかったのか、今さらながら気になりました。そしてハアハア言いながら顔振峠へ登り切ると、ちょうど平九郎茶屋の目の前に出たのでした。

初めて来た時は、平九郎って誰?ここのご主人?くらいに思っていた自分が恥ずかしい(^^; 平九郎が亡くなってから153年。茶屋の名を変え、ずっと営業してくれていることに感謝しかありません。

以前来た時に秩父コーラを頂いたので、今回は秩父ソーダを頂きました。150円。良心的ですw 店内には、平九郎が江戸で住んでいた家の襖に、飯能戦争へ向かう時に書いたと言われる句が染められた手ぬぐいが飾られていました。

人の楽しみを楽しむ者は
人の憂いを憂い
人の食を喰らう者は
人の事に死す

豊かなお百姓の息子だったのに、栄一の養子になったことから武士となり、徳川から禄を食むようになったので、徳川のために死ぬ覚悟をしていたんですね。純粋な若者の一途な想いに、胸が締め付けられます。

飯能から顔振峠に逃げたのは、北に向かったということで、故郷へ帰ろうとしたのでしょう。この茶屋へ寄り、ワラジを求めたそうです。その代金として刀を置いて行ったので(のちに女将はその刀を渋沢栄一に渡したそう)、その後拙攻と遭遇して戦う時に小刀しか持っていなかったんですね(涙)。またその時女将は、平九郎が新政府軍に追われていると分かったので、新政府軍の手が届かない秩父方面へ逃げるよう進言したそうです。が、平九郎は望郷の思いからか、故郷の深谷方面となる黒山へ下りて行ってしまったんですね…。

奇しくもその日は7月12日。ちょうど同じ週で、平九郎も見たであろう顔振峠からの夏の景色に感無量となりました。

…ということで、平九郎に思いを馳せ、今の日本は彼ら純粋な若者たちの犠牲の上に成り立っているのだと改めて思い、あとは満を辞して8月15日の放送を待つだけとなりました。って、ちょっと大げさ?ww いや、だってやはり実在の人ですからね。そして22歳という若さにも、切なさが増しますよね。もしかしたら8月15日の放送ではまだ平九郎は亡くならないかもしれないし、もしかしたら平九郎の死はナレーションだけで終わるかもしれないですが、ともあれ『青天を衝け』がグッと楽しみになったのは確かです。ああ、最初の頃の放送の録画、消去しなければ良かったな〜(^^;

 

週末には、秦達夫さんというカメラマンさんの写真展に行って来ました。タイトルは『Harmony』。屋久島を舞台にした、Luna SeaのSUGIZOを撮影した写真展で、屋久島とSUGIZO、SUGIZOと秦達夫さんのハーモニーです。

2年前のNight Ranger VIPで、ファンのお一人が持参したA4に拡大された前日のミーグリ写真があまりに綺麗でそう伝えたところ、(Night Rangerでは各自のスマホでM&G写真を撮ります)私が彼女のiPhoneで撮ったものだということで驚きました。今どきはスマホで本当に綺麗な写真が撮れますよね。…と思っていたので、この日見た屋久島の景色、そこに立つSUGIZOは、いやいや、やはりプロをナメちゃいけない!と思える、とても素晴らしい写真だらけでした。

プロのカメラマンさんの写真展なので撮影は禁止だと理解していましたが、人物を入れた記念写真であれば構わないと言って頂けたので、しっかりと撮ってきましたよw ハズいので顔はモザイクでww

SUGIZOお気に入りの水晶や、屋久島の縄文杉の話などを興味深く伺い、また、SUGIZOのアップになったお手入れされた爪や左手指先の弦タコに感動して…私はINORANファンなんですがw 行って良かったです。実際はきっと何百枚も撮ったでしょうに、もっとたくさん見たかったな〜。

 

そんなあちこち行った週の一本は、『ライトハウス』です。

ウィレム・デフォーだから観よう!と思いました。が白黒だし、ほぼムサい男二人しか登場しないし、スクリーンサイズは小さいし…。でも地味な作品と思いきや、シアターは50%使用の状況でほぼ満席。

表面的に見ると本当に地味、不快、単調、エグい、重苦しい…と星一つと思う人が多くなると思いますが、かなり象徴的であり、ギリシャ神話の隠喩があり、暗く重苦しい中に興味深さを得てしまう、怪しい魅力(?)のある作品でした。やはり、さすがウィレム・デフォーです。

だからこそ、表面的にしか見ることが出来なさそうな子供達はダメよ、ということでR15指定に納得。現代芸術の一種と言えるかもしれない、妙にアーティスティックな作品でした。映画論を交わすのが好きなコアファンには堪らないのかも。だからか、男性観客が多かったのも納得でした。女性は…あまり楽しめないでしょうねwww(私は男脳www)

 

さて、東京駅前で1000日以上ある時から見ていた「あと◯日」時計が一桁になっていました。もう直ぐですね。これを書いている今は月曜日で、小山田圭吾が辞任したと知りました。当然だし、遅過ぎでしょう。そもそも、仕事を受けるべきではありませんでしたよね。

あと5日の段階で彼の音楽を使用しないとなり、関係者達は最後までバタバタで大変でしょうが、これもネット社会で即座に世間の反応が分かる時代になった産物。関係者の皆様には頑張って頂き、とにかくオリンピック開幕まで、いえ、終わるまで、あとはもう何事も問題が起きることのないように祈るばかりです。何も引っかかることなく、思い切り選手達を応援したいですからね…。