Amy's This Week

2019.02

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2019.02.06

1/28-2/3, 2019 洋楽ファンであるということ、と『サスペリア』

理由がはっきりしないまま、やたら日々追われるようにあっという間に過ぎていきます。確かにサイトの移転リニューアルは大きなことでしたが、実際にはエンジニアの方がやってくれるわけで、私はチェックするのみですw なんだろう?圧倒的に時間の遣い方が下手になった気がします。そんな中、世の中は嵐の活動休止がとても大きなニュースになりましたね。

そーなんだ…とテレビで会見を見ながらも、5人のジャケットの色が被らないように、やはりちゃんとスタイリストさんが手掛けているんだな〜とか、ネクタイはしないけれど全員ジャケットは着るんだな…とか、その会見スタイルに妙に感心したりして。
ともあれ昨年の安室奈美恵引退の時もそうでしたが、本当に日本中が一つになって大騒ぎになるって凄いですね!!やっぱり日本人は日本の芸能人が一番の関心ごとなんだな〜と、つくづく思いました。まぁそれって当たり前なのかもしれないですしね。
安室奈美恵も、嵐も、CMなどで使用された曲なら聞けば「ああ!」と判りますが、じゃあその曲のタイトルは?と問われたら判りませんw だって、知らないものは知らない、だもの。こんな私は非国民なの?(^^;
そういえば、かつて旅先で気が合って仲良くなった女性が、「私吐きそうなほど、嵐が好きなの」と言っていたことを思い出しました。彼女は今回のニュースをどう受け止めたのかしら?その時の私の返事は「ああ、そうなの」くらいだったと思います。もちろん嵐を嫌っているわけではないけれど、詳しいことを知らないので特にそれ以上返せる言葉が無かっただけなのですが、後になって結局もう会うことはなくなってしまった時に、振り返るとあの時の私の返事が冷たく思われたのかな〜?なんて反省したんですよね。
「吐きそうなほど」という表現が、彼女なりの「もっの凄く!!!!!」ということだったのでしょう。でも…やはり私にはもう一度機会があっても、「ああ、そうなの」以外、返せる言葉が見つかりそうもありません。もしくは、「ああ、そうなの。私はジョー・ペリーかな」なんて?イヤイヤ、全く建設的な返答じゃないですねwww
「オジーかな」でも良いんですがw でもやっぱりそれは口にしないわけです。なぜなら通用しないことが判っているから。嵐と対等に並べることが出来ない、とは思っていないし、実は内心、「ずっとこっちの方が上」なんて、何を根拠にしてるか自分でも分からないまま思ったりしているわけですが、余計な波風を立てるのも大人気ないですからねwww
そんな私は、一体化している世間の一部になれない一抹の寂しさと同時に、迷える子羊的感覚こそロックだ!とも思ったりしているわけでw こうした人生を何十年も重ねてくれば、いっぱしのオブザーバーとして、なんならむしろこっちの方がずっと冷静に世間を見ているなんて自負もあるし…って、これを読んでいる皆様も同じじゃないですか?ww

そんな昨今、久々に日本中の洋楽ファンが一つになれた感を味あわせてくれているのが『ボーラプ』ですよね?!

もとより映画ファンであるし、そして洋楽ファンとして、私はもちろん、公開前の予告から超楽しみにしていました。そして実際に観て大感動して、あらゆるフォーマットを経験して、今日までに9回観ました。こうなったら絶対あと1回観ようと思っていますw キリ良くしておかないとww
でも普通は、いくら私が盛り上がっても世間とはかけ離れていたはずだったのに、気づけば世の中もどんどん盛り上がってきてくれて、なんとこの週はついに『ボーラプ』の興行収入が105億円を突破し、2018年公開映画の興行ランキング1位になったと発表されたのです。洋画限定のランキングじゃないですよ。『劇場版コードブルー』や『名探偵コナン』など人気邦画も抑えての堂々総合一位です。アッパレじゃないですか!!!
Queenを特集するテレビ番組や雑誌もここぞとばかりにニョキニョキと出てきて、今はうわ〜!こんなに洋楽ファンっていたの?って感じですw テレビは見るとしても、雑誌については、物を増やしたくないし特に買ってまでは…と思っていた中、この週出たAERA in Rockだけは買ってしまいました。だって、シマあつこさんの新作ですって??www

さらに青池保子さん?数年前にスペインの歴史マンガ『アルカサル』を全巻一気買いしましたよw さらに池田理代子さんの塗り絵ですって?www あれ、なんか私、漫画好き?www
とにかく一気に読んで、多くの人々とのちょっとしたズレも感じつつ、それでも総じて『洋楽ファン』としての一体感を得て感動しました。いつもお世話になっているU社Tさんのインタビューも楽しかったな❤️ にしても、表紙をよく見て思いました。『ときめいたあのころ。洋楽ロック愛ふたたび』…そっか〜、皆さん、離れていたんですね。で、『ボーラプ』で戻ってきたのかw
皆が戻ってくれればこんなに大きなパワーになるんですね。なんたって105億円。おかげさまで私も迷える子羊だったはずが、期せずして今や社会のメインストリームに乗っていますww 私は一度も離れたこと無かったですけどね。ずっとずっと洋楽ファンだったし、ずっとときめいているし、これからもずっとずっと…ですよw 戻ってきた人たちも、もう離れないで〜〜!
そんなわけで、4年目に突入したAmy’s VIP Clubは、これからも洋楽ファンのクラブとして頑張っていきますね。洋楽ファンと言っても、VIPクラブはさらに狭い狭い世界となりますが、狭いからこそ深くなります。我々はもうめちゃくちゃ深いところにいる深海魚みたいな存在なんだからwww 今年もすでに1ヶ月終わってしまったけれど、今年も良いVIPがありますように!!

そんな週の一本は、なんとリメイクされた『サスペリア』です。

大好きなダリオ・アルジェント監督の名作『サスペリア』を、なんと『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督がリメイクしました。男子高校生が男子大学生に恋する『君の名前で〜』はひたすらソフトで美しい作品でしたが…同じ監督と思える部分があったかしら?そういえば、おどろおどろしいシーンも、なぜか淡々とした雰囲気があったかもしれません。
そして男の子の世界を描いた前作に対し、今度は女の園。唯一と言って良いほどの男性出演者も、実はティルダ・スウィントンが一人二役(実は三役!)で演じているという不気味さw そう、不気味という意味では、雰囲気は完全にリメイクされていました。久しぶりだったな、映画観ながらずっと不快なドキドキ感に見舞われたのは。でもじゃあ、エレナ・マルコスは偽物だったの????と、結局『サスペリア』的にはワケが分かりません。
幼少期に衝撃を受けた母国のホラー傑作を、グァダニーノ監督が「再構築」したという本作は、品のある(?)ホラー作品として、不気味さを楽しむつもりになれば、元祖『サスペリア』を知らない人でも楽しめる(?)出来だと思います。これはこれで、なかなか面白かったから。
でも、「青いアイリス」が無いのがね。そう、決め手というか、「これかっ!!!」という、そこから一気にクライマックスへ突入するポイントみたいなものが無く、ある意味ダラダラと、時間も場所も前後左右しながら進むので、なんだかワケが分からないうちに、「うへ〜!」「うぎゃ〜!」という感じw その結果の結論も、結局なんだかよく分からないし。まぁ、これぞルカ監督らしさかも。

主人公のダコタ・ジョンソンは『フィフティ・シェイズ』シリーズで有名になりましたが、メラニー・グリフィスとドン・ジョンソンの娘です。本当に可愛い❤️ にしても、ドン・ジョンソンがお父さんって、いいな〜www
ティルダ・スウィントンの一人三役も凄まじいし、なんとオリジナル『サスペリア』のスージーを演じたジェシカ・ハーパーも地味な役で出ています(魔女をやって欲しかった!!)。クロエ・グレース・モレッツ(『モールス』が良かった〜〜!!)については、ダークな髪色に旨すぎる演技で、最初は誰だか分かりませんでしたw
そんな出演者たちを見ることに集中するためにも、今になればもう1回観ても良いかもな〜なんて思ったルカ・サスペリア。まあ、今後もしかしてルカ・インフェルノや、ルカ・テルザまでやってくれたら、ルカ・サスペリアを再評価したいと思いますw