Amy's This Week

2021.11

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2021.11.22

11/15-21, 2021 神社仏閣巡りと『モーリタニアン/黒塗りの記録』

桜の花を見に行くのは『お花見』なのに、紅葉を見に行くのはなぜ『紅葉狩り』と言うのか…って、チコちゃんでやっていましたね。平安時代の貴族たちは基本、郊外を自分の足で歩くなんて下品で許されなかったのですが、狩りなら自分の足で歩くこともあり得ます。そこで、紅葉を見るために自分の足で歩いても下品とならないために、『狩り』と付けたとか。21世紀の今も平安時代の名残を普通に使っている私たち日本人って、面白いというか、『いいね』というかww

ということで、週末は秩父ではなく飯能市にある秩父御嶽(おんたけ)神社に紅葉狩りに行ってきました。広い境内のあちこちに広がる紅葉はそれは見事。とにかく写真を連ねていきますね。たっぷりどうぞw

東郷元帥の銅像があり、別名『東郷公園』とも言われる秩父御嶽神社は、木曽の御嶽山が本山の御分霊を奉斎しているそうです。そのためかどうかは分かりませんが、この神社はものすご〜く上まであり、下から行くと階段地獄でなかなか本殿まで行き着けませんw だからこそ『一歩一歩踏みしめて登る』という下駄があるんですねw てか、昔はここを下駄で登ったなんて!凄過ぎます。

他の神社同様、階段の男坂に対して坂道の女坂もあり、また、てっぺんの本殿まで行かなくても十分に紅葉は楽しむことが出来るし、そんな人たちのためにあちこちにベンチもありました。ただベンチに座って木々を眺めている人たちも少なくなく、静かに紅葉を楽しめる素敵な神社でした。

今は関東のあちこちで紅葉真っ盛りですが、高尾山とかは人を見に行くようなものw 人混みが好きな人には良いけれど、静かに紅葉を楽しみたいなら吾野の秩父御嶽神社は超オススメです。最後に御朱印を頂いたら、お茶をサービスして下さいました。ここに載せた紅葉写真はごくごく一部。存分に楽しませて頂いたので、今年の紅葉はもうお腹いっぱいになりましたよw

そんな週末の少し前、用事で超久しぶりに浅草へ行ってきました。そこで寄ったのが、初めて行った待乳山聖天(まつちやましょうでん)です。

推古天皇の時代から…というので起源は約1400年前?!凄く歴史のあるお寺なんですね。城南が地元の私は全然知りませんでしたよ。せっかく来たのでお参りさせて頂きました。

現在は周囲に高い建物が出来てしまってあまり分からないのですが、江戸時代までは眺めの良いお山の上にある神社だったんですね。本堂の裏には、なんとモノレールもありました!お年寄りには優しい神社ですね。

見下ろしてみると…歩いた方が早そうですwww

境内のあちこちに巾着と大根のモチーフがありました。巾着は財運、大根は健康を象徴しているそうです。大根は体内の毒素を中和して消化を助ける働きがあることから、聖天様のお働きを象徴していると尊ばれているそうです。

お参りの後に御朱印を頂いたら、「ぜひ『お下がり大根』をお持ち下さいね。今朝出たものですよ」とお声掛け頂きました。見ると立派なお大根がずらり!頂きたかったです〜!が、用事があったので、お大根を持って歩くのもね…と断念。残念でした。

帰り際に、これからお供えされるお大根を発見。本当に良いお大根ですよね。

頂いた御朱印。やっぱり神社よりお寺の御朱印の方が字が素敵です。カッコ良い!

ということで、この週は神社仏閣巡り(というほどでもないけれどw)を楽しみました。紅葉に大根…しっかりと晩秋を堪能した感じですね。待乳山聖天さんには、改めてゆっくりとまた行って次回はお大根を納め、帰りには是非お下がり大根を頂きたいと思いましたw

 

そんな週の一本は、『モーリタニアン/黒塗りの記録』です。

2001年のアメリカ同時多発テロ。20年経った今でもその時の衝撃を生々しく記憶しています。現在はニューヨークなどでコロナを起因としたアジア人へのヘイト・クライムが横行しているようですが、当時のアメリカでは中東出身者と見れば「テロリスト!」と指差していました(決して大げさではありません)。

事件後のブッシュ大統領は、テレビで全世界に向けて「必ず犯人をHunt Downする」と語気を荒げていたのが忘れられません。Hunt Down…追い詰めて捕まえること。その気持ちは当然分かります。そしてその手は全世界に広げられ、アフリカのモーリタニアにも及んでいたのでした。

よく、事実を元にした映画では冒頭に「この話は事実を元にしています」と出ますが、この作品では「この話は事実です」と、事実であることを強調していました。キューバにあるグアンタナモ湾収容キャンプの恐ろしさは私も聞いていました。国外にある軍事施設なので、国内では出来ない強引な取り調べ(別名=拷問)をしているというのです。それが噂ではなく事実だったと、この作品は教えてくれました。

そんな躍起になり、意地となっている国に対して、あくまでも公正な目で無実の者を弁護した実在の弁護士ナンシー・ホランダーは弁護士の鏡ですね。アメリカにはどうしようもない人もいれば、驚くほど素晴らしい人もいます。ラストにナンシー・ホランダー本人の写真が出て、ジョディ・フォスターがそっくりで驚きました。ジョディ的には本当に演技のし甲斐があったでしょう。

あれだけの前代未聞で酷く恐ろしいテロ攻撃を受けた国・政府の気持ちは痛いほど理解出来ますし、まして犠牲者の身になれば、身近に犠牲者がいる人の身になれば、少しでも関与が疑われる者を捕まえたのなら、死刑にしたいと思うのも分かります。ただそこは、あくまでも公正な判断で結論を出さなくてはならないし、疑わしくも確たる証拠がなければ、決して有罪と短絡的に決定してはいけないのです。それでも…そう分かっていてもその筋を実際に最後まで通せるか…ということですよね。それをしたのが女性だったのも感動しました。

あまりにも社会的な作品で少しもエンターテインメント性が無いので、それほど話題にならないかもしれませんが、こうした作品こそ映画館も無いようなアメリカの田舎にいる共和党支持者たちに観て欲しいし、遠い日本でも多くの人に観て欲しいと思いました。きっとまだまだ世界には、不当に拘束されたり、冤罪で刑に服している人達はいるのでしょうね…。

 

秋もすっかり深まり、この週末にはリビングのソファにソファ用電気カーペットを敷きました。もう猫はそこから動きませんww 辛いモノも美味しい季節です。この週は坦々麺を頂きましたが、これがもう全然辛くなくてラー油をかけまくりww 名古屋の味仙が懐かしいです!!!