Amy's This Week

2007.11

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2007.11.25

11/19-25, 2007 週報

前週の出張中に、Velvet Revolverの来日がキャンセルとのメールを日本から貰っていた。そう言えばリンキンと同じプロモーターさんで1週間しか違わないのに、チケをお願いした友人に「お金はまだいいから」って言われてたしな〜。返金が面倒だったからギリまで保留にしてたのかな〜。ビザか・・・きっとスコットだろうな・・・などといろいろ考えつつ帰って来たら、スタッフBが超がっくり肩を落としていた。「まあ、10年なんてあっという間だから」と、過去のストーンズやポール・マッカートニーの例から慰めたつもりが本人はさらに真っ青に。「え゛〜、10年〜〜?!」と絶句された。そして何で今さらと。2年前は来れたし、ドラッグの逮捕歴ならたぶんその前からあったのに・・・と。

本当のところは知るよしもないが、私の知人はアメリカで全く勘違いによる誤認逮捕に遭い、誤解が解けるまで一晩留置されてしまった。が、結局誤解だったことが判ってもらえて翌日釈放。当然お咎めも保釈金も裁判も無し。そこで本人は何も無かったと考えその後何回かアメリカに入国しその度の入国書類に「逮捕歴無し」とチェックしていた。

が、数年前から始まった入国時の指紋チェックと顔写真撮影でひっかかり、「逮捕歴があるじゃないか!」ということになってしまった。誤解だろうとなんだろうと逮捕されたことは事実だ、ということ。そして問題は入国書類に「逮捕歴無し」と虚偽の記述をしてその後何回かアメリカに入国していたことで、今後は一切アメリカにビザ無し入国はまかりならん!ということになってしまったのだ。本人は単に誤解だったのだから、記録には残ってないのだと単に勘違いしていただけなのに。

結局彼は本当に逮捕自体が誤解だったので、意地と根性と時間とお金をかけて弁護士にまで相談してその後正式にアメリカの観光ビザを取得し、今は又自由にアメリカに入国出来るようになったが、その時の様子を詳しく聞くと、まるで米政府側が「顔をつぶされた」とばかりに感情的になって「ダメ!」と言っているように感じた。

前回の来日時、もしもVR側が故意とは言わないが、問題は無いはずと考えてVISA申請をしてそれを真に受け発行していた日本政府が、その後ひょんなことで逮捕歴があったことが判ったのだとしたら。何千人もいるであろう外務省にロック・ファンがいないわけも無いだろうし。となれば、顔をつぶされた政府は普通以上にかたくなになるかもしれない。いくら誤解だと説明しても国の役所が一度出た結果を翻すわけがない。野球の審判ですら絶対に間違い判定を覆すことはないのだから。

とまあ、そんなことを話して「なるほど・・・」となっても、だからといって慰めになったかどうかは疑問。ま、はっきり言えるのは、本当に10年なんてあっという間です(^^;

映画は1本。『ALWAYS: 続・三丁目の夕日』。私は年に1本くらいの頻度で邦画も観る。去年の1本がこれの『1』で、結構ころっと感動していたので、続編好きとしてはマストだ。何に感動するかというと、もちろんメルヘンちっくに良い人しか出てこないドラマも良いのだが、なんと言ってもその町並み、風景、雰囲気。道路は既にどこも舗装されていたが、自分の幼稚園や小学校低学年など一番幼い頃の近所の思い出にそっくりの町並みが見ていてとても楽しいのだ。ちょっとした板塀やゴミ箱、看板、たばこ屋さん、駄菓子屋さん、井戸、郵便ポスト・・・などなど典型的な昭和の東京の商店街に、「ああ、そうだった。ああだった」と遠い記憶が呼び起こされる。隣の家におかずを持って行ったり、近所のおじさんに怒られたり、喧嘩している声が聞こえる家をそっと覗きに行ったり。次の地元の幼馴染み達との飲み会では、きっとこの話題で盛り上がるだろう。DVD出たら買ってしまうだろうな。

百万回聞いた話。私が産まれる前の私の両親が、新居に引っ越してやっと片付けも一段落したのが昭和33年のクリスマス・イヴだったそう。そこで、二人はその日竣工し初めてライトアップされる東京タワーに出掛けたのだった。そう、東京タワーは、昭和33年、東京の真ん中に建った巨大なクリスマス・ツリーだったのだ。展望台から見下ろした東京の夜景の美しさは本当に美しく、またそこでは初めて聴くヤマハの電子オルガンが綺麗な女性によって生演奏されていた・・・と。

映画『ALWAYS』を見ると、新婚の両親があの東京タワーを見ていたのだと、登っていたのだと、思う。そしてもし父が今も生きていて一緒にこの映画を見たら、彼もそんな自分の若き日を思い出しただろうか。

週末は久しぶりのライヴ!待ちに待ったリンキン・パークだ!暑さが嫌でサマソニには行かなかったので、数年ぶり。前に武道館で観た時に比べ格段と大物の風格が出てきたように感じた。遠目ではまるでジャスティン・ティンバーレイクのようなファッション(短髪に白のワイシャツ&ネクタイ、その上にニットのセーター!)のチェスターには笑えたが、そんな格好してあのヴォーカルはなかなか無気味で良い。そしてマイクはとにかくカッコい〜〜!!新人の時から大好きだったバンドが、こうして成長してくれるのは本当に嬉しいものだ。2000年以降、私にとって唯一じゃないかしらん?着メロはまだまだリンキンでいこう。ああ、二日間とも買っておけば良かった。かつて愛したLAメタルが、新しいスタイルで復活したと思うと本当に嬉しい。しかも今度はほとんどのメンバーが大卒!これならおバカなクスリもケンカもしないで長持ちしてくれるかな?(^^; 久々頭を振ったさいたまスーパーアリーナでした。