Amy's This Week

2023.04

25
2023.04.25

4/10-16, 2023 The Joe Perry Project TP in New Englandと、『フェイブルマンズ』

弊社は決算が3月なので4月はどうしても忙しくなるのに、そんな時期にTPが重なるなんて…。と愚痴っていたらふと思い出しました。そういえば、コロナ前はわりと毎年そうでしたw そうか、これもまたコロナ前に戻ったということだったんですね。嬉しいような、やはり焦るようなww そうこうするうちに、出発の日を迎えたのでした。

以前も書きましたが、本来4月はエアロスミスが動く予定があったようです。が予定は未定。ついに消えたのでジョーは再びソロプロジェクトを始動させることにしたようです。その昔「ビンボーヒマナ〜シ!」と言ったのはSTでしたが、実はジョーの方が貧乏性なのかもしれませんwww

現実はともあれ、感覚的にはまだまだコロナ禍を引きずってとても海外まで行く気分ではない方々が少なくないような雰囲気を感じつつも、確実にコロナ禍を脱却した人も増えてきたようで嬉しい限りです。リクエストある限り実現しますよ。かつての自分であれば、4月15日ってTDLの40周年。5時起きで7時にはパークに行っていたのに、ジョーと重なってしまっては仕方ないですww 今回は全6本中の頭2本、コネチカット州とマサチューセッツ州のニューイングランド2本を観に行くことにしていました。

そんなわけで、この週は1本目、コネチカット州マシャンタケットにあるフォックスウッズ・リゾートでのライヴについて書きます。ここは地名にもなっているインディアンのマシャンタケット族が運営するカジノ・リゾートで、以前Hollywood VampiresのTPで来たことがありました。近くにはモヒガン族の運営するカジノ・リゾート『モヒガン・サン』があり、私はそちらの方が好きなんですけどねw ま、こちらの方が少しボストンに近いので、今回はボストンから行くことにしました。

いきなりですが、道中かつてのジョーイズ・カフェの前を通ったらまだありました。カフェがクローズしてから早6年(!)経っているのにコロナ禍もあってか建物はそのまま。撤去するのもお金がかかるし、土地ならいくらでもあるアメリカは建て直すよりも新たな土地に建てた方が効率良いのかもしれないですね。

そんなわけで途中下車して記念撮影しましたw これほどカッコ良い外観で、店内なんてまるでエアロ・ミュージアムだったのに、わずか1年の命でした。コーヒー・ショップの売上では元は取れていなさそうですね〜。かつてのKISSカフェもめちゃ楽しかったのに無くなってしまったし、エアロで言えばママキン・クラブからマウント・ブルーまで、みんな消えてしまって寂しい限りです。飲食業を人に任せるって、本当に難しいのかもしれないですね。

マサチューセッツ州からロード・アイランド州を経てコネチカット州へ入りしばらく、森林の向こうに巨大な建物が見えたらフォックスウッズ・リゾートに到着です。以前来た時もそうでしたが、到着したと思っても、実際に目的の建物のそばに行くまで敷地内を走り回ることになり、なかなか車から降りることが出来ませんw

マシャンタケット族のレイン・メーカー像。レイン・メーカーというとついお金を降らす方を思い浮かべてしまいますがw こちらは文字通り雨乞いの儀式で、天に向けて矢を放つんですね。カッコ良い!

施設内に滝があるのは、インディアン運営カジノ・リゾートのデフォルトな感じです。自然と共生する部族の暮らしを象徴しているのかな。カジノ・リゾートでw

会場・アーティストにも依りますが、総じてアメリカのライヴは入場時の荷物規制が日本よりずっと厳しいです。危険物などの持ち物規制はあっても全体量の規制が無い日本と同じつもりでいると、「荷物を捨てるか、ライヴを捨てるかどっちか選べ」なんて厳しいことを言われてしまうこともあるんです。

で今回のフォックスウッズ・リゾートですが、謎な厳しさでした。それは「リスレットか手持ち財布のみ。サイズは12x20x5cm以下」というもの。形だけなら長3封筒より小さいww この日は送迎の車をチャーターしていたので、先にお買い物をして荷物は車に置いて行けたので良かったですが、車が無かったらTシャツ1枚買えないところでした。

じゃあ物販は買えないの?ということは、もちろんありませんw しっかりエコバッグまで売っていて、そのバッグに購入したTシャツを入れたら入場時に何も言われずw 当然物販売りたいですもんね。もう長3封筒以下大のバッグ規制は何なんでしょうねw

エアロスミスに比べると色々めちゃくちゃ緩いジョー・ソロVIP。事前にご案内メールが来ませんでした!集合場所は会場だとしても、集合時間が分かりませんw そこで大体の当たりをつけて17時頃?と思っていたらビンゴww も〜ww こうして無事にミート&グリートも出来ました。ここで確実にジョーが健康でいることが確認出来、イコール公演のキャンセルは無いと確信出来てとりま50%の一安心。明日のことはまた明日ですw

ミート&グリートではここでもカジノ特有のカジノ顧客枠があり、なにやら『ジャック・ダニエルVIP』みたいなパスをつけた人たちがいて、そのパスがちょっと気になりましたw 写真だけ撮らせて下さい、って言ってみれば良かったなw 通常のVIPパスは撮らせて頂きました。

もうジョー・ソロのために渡米したことは何回もあるので、その時のジョー様のご機嫌っぷりには慣れていたつもりでした。がやはり歯を見せて笑うジョー様を目の前にすると改めて来て良かったと思えます。せっかくの機会なのでTPの日本人だけ一人ずつのミーグリ撮影の後に、ジョー様を真ん中にしたグループショットも撮らせて頂きました。こちらはイレギュラーなことなので私が自分のiPhoneで撮影。めちゃ良い感じでした!あまりに良かったので公開出来ずw 大切な思い出はご本人たちの貴重な財産ですからねw

さて、前回のジョー・ソロ・ライヴで何が辛かったってオープニング・アクトが2組だったこと。オールスタンディングでこれはちょっと地獄ですよw 今回は椅子があるとはいえ、会場に入ると何やら布が被されたJPPのドラムスの前にドラムセットが二つありました。う〜んまたもや嫌な予感しかありませんw

そんなわけで、この日は席があるため急ぐ必要無し。ミーグリ終了後はJPPグッズを買いに行ったり食事をしたりして、オープニング・アクト1の途中から入りました。するとずいぶん大人数のバンドが。

ヴォーカルの声がちょっとジョン・レノンに似ているな〜と思っていたら、45分(長い!w)のセットの最後で曲名を言わずに始まった曲が、ビートルズの『Dear Prudence』でした!おお、やっぱり意識していたんですねw そしてロックファンには嬉しいコアな選曲!なかなかですw さらに後から知ったことにはこの人、ロビン・ザンダーの息子さんでした!そういえばパパに似てる。

バンド自体はこの日が初めてのライヴで、まだバンド名も無いそうです。チープ・トリックのロビン・ザンダーの息子ロビン・T・ザンダー。これからの活躍が楽しみですね。後になれば彼がオープニング(のオープニング)を務めたのはこの日だけでした。

そして二番手はこの人!最初はなんだか癖のある動きをするな〜と思っていました。が、観ていると段々その癖のある動きが見る方も癖になってw そういえばミック・ジャガーもフレディー・マーキュリーもSTだって、デビューした頃はそう思われていたのでは?と思い当たりました。とにかく何だか、「キャー!素敵!」とはならないんですがw 目が離せないというか、なんというか。これはしっかり名前をチェックしなくては!と思って観ていました。

一見はコナン・グレイくんに似た感じなんですけどね。こちらは一切繊細さ無しww 親がマーク・ボランとかのファンだったのかな?って感じでした。令和の時代にめちゃロック。あ、アメリカで令和とか関係ないかwww

彼の名前はミッキー・ジェイムズでした。二日観たらもうすっかり好きになってしまい、私はYouTubeで動画を探して見てみたり、TP参加の方はもはやアルバムをポチってしまったとかw いや〜今回のTPではミッキーを見つけたことが最大とは言いませんが、トップ5に入る良かったことになるかもですww

そんなわけでやっとジョー様の出番ですよw この日は席のある会場だったので、パスの私はフロント・オブ・ハウスで椅子を用意して頂きスタンバイです。ライティングの卓が素敵でした。

覆っていた布が取られてお目見えしたドラムス。5月に発売される『Sweetzerland Manifesto』の続編アルバム『MK II』仕様になっていました。

ライヴは…もう改めて書くまでもありません。楽しみましたよ。てかゲイリーに改めて感動しちゃったw 9月のExtreme来日が益々楽しみです。

面白かったのは…ジョーがアメリカ合衆国が最近UFOに関する機密事項扱いしていた情報を開示したことに触れて、話しながらもちょくちょく口癖の「I don’t know」(よく分からないけど)を挟みながら1950年代のビリー・リー・ライリーのロカビリー『Flying Saucers Rock and Roll』をプレイすると話を繋げたこと。UFO繋がりですかw

これがもうご本人は本当に楽しかったらしく、なんと演奏が終わったところでまさかの「もう一度聴きたくないか?」ってこれ質問ではなくて要求ですよねwww そしてアメリカ合衆国の情報開示MCももう一度した上で本当に2回目同じ曲をプレイしましたww 自由ですね〜www そして2回目のプレイが終わると会場から「Third times a charm!!」(3度目の正直っていうぜ!)の声が。これには会場がドッと湧きましたねw

ドラムスのジェイソン・サターはシェール、ディー・スナイダー、マリリン・マンソン、フォーリナーなどを始めとした多くの大物アーティストたちとプレイしてきた人で、めちゃくちゃ良かったです。やっぱりロックバンドって、ドラムスとベースのリズム隊がパワフルだとサウンドが締まるんですよね。

ベースは安定のデイヴィッド・ハルです。過去何度彼を観たことか。ボストンの幼馴染みなこの人は、まるでエアロやエアロ関係のライヴをサポートするために常に控えてくれているような気さえしてしまいますw いえいえ失礼致しました!テッド・ニュージェントやジョー・コッカーなどともプレイしています。忙しいでしょうに、エアロやジョーからの頼みには断れず都合をつけてくれているんですよね。

ライティングはエアロと同じ担当者です。小ぶりな会場には不釣り合いなほどゴージャズでした。今回のツアーで一番ギャラが高い人だったりしてwww いえ友情出演かなw

個人的に大喜びしてしまったのは『Lick And A Promise』を演ってくれたことでした。いやもう狼狽えてしまったwww この日は初日ということもあったからか、少しバラけた感が否めない演奏だったけれどw そんなことはどうでも良いんですw ただもうナマでこの曲を聴ける日がもはや生きているうちにまたあったという事実だけで十分。コロナ前に比べて約三倍になった航空運賃を支払ってでも渡米して良かったと思ったのでしたw

さらに驚いたのはアンコール。ジョーが「じゃあ俺の好きなエアロスミスの曲を。俺は何にもしていないけどな…」と言い、フォローするかのようにゲイリーが「ジョーがジョーらしさを加えて演るよ」(ゲイリーって良い人!w)と始まったのが『Lightning Strikes』でした。ホントにジョーは何もしていない曲ww それでも好きと言って自分のソロ・ライヴで演るって、ジョーも大人になりましたね〜ww つくづくエアロ愛を感じましたw

そしてラストはお約束の『Walk This Way』。お約束というのはエアロでのお約束ですが、そこもちゃんと踏襲しているところに、ジョーのさらなるエアロ愛を感じました。いろいろあったジョーのエアロ人生。愛があればこそ憎しみもあったでしょうが、全てを昇華した今は全てが尊いです。だから年齢を重ねるって素敵なこと。早くモトリーもこんな境地に至ってほしいものですww

…ということでこの日はここまで。2本目ボストン公演については次週分に書きますね。

 

そんな週の一本は『フェイブルマンズ』です。

言わずと知れたスティーヴン・スピルバーグ監督の自伝作品で、アカデミー賞でも多くの部門にノミネートされていました。

今でこそスピルバーグ監督は大巨匠ですが当然彼にも子供時代があり、その家族のあり方は私にとってなかなか身につまされる思いで観ることになりました。自伝作品とはいえ、唯一フィクションとされる終盤の父との仲(実際は両親の離婚後父とは疎遠になっていたそう)の良さは、そこに彼の父に対する贖罪の思いが込められているようです。今の時代から思い返せばスピルバーグのお父さんは家庭的のみならず社会的にも凄い人でした。願わくば父の素晴らしさをもっと早くに気付きたかったというスピルバーグの思いが、ひしひしと伝わりました。

また自由過ぎる母を演じたミシェル・ウィリアムズが良かった!全く憎めず天真爛漫、ピュア過ぎる母は、そりゃあ子供としては愛するしかなかったはず。それは父とて同じだったでしょう。こういう人が最もタチが悪いんですよ。憎めないから。でも冷静になれば家庭崩壊の原因を作った人であり、子供達や父を苦しめたのは事実。監督は大人になって気付いた事実を冷静に作品にするという形にして、自分の前半人生にかたをつけたかったのかもしれません。きっとご両親が亡くなったからかな?と思って調べたら、母2017年、父2020年に亡くなっていました。やはり。

どうしても比べてしまうのが、同じく巨匠ケネス・ブラナー監督の自伝映画『ベルファスト』でした。あちらはアイルランドで、社会情勢不安はあったものの愛溢れる家族。こちらは割と恵まれた環境にあっての家庭崩壊。古来宗教は荒れた土地で発展すると言われるのと似て、家族とはフィジカルがある程度不幸な方がメンタルは満たされるのでしょうか。永遠の謎かもしれません。

シンプルに、スピルバーグ監督作品のファンとしてそのルーツが知れたことは興味深かったです。そして、ちょっとクレイジーな雰囲気でデイヴィッド・リンチ監督が登場したのには狂喜してしまいましたww

 

コネチカット州はニューイングランド地方の端っこ。むしろニューヨーク寄りなイメージでしたが、Foxwoodsにはボストン名物(とボストンでは言いますがメイン州に行けばメイン名物w つまりはニューイングランド名物ですねw)のロブスターロール屋さんがありました。こっちに来たからには一度は食べておきたいロブスター。で皆がロブスターロールをオーダーする中、メニューにポーボーイを見つけて私はこれをチョイス。ニューオーリンズ名物ですwww やっぱり海老が一番好き!が、これはフレンチフライが最高でした。ポテト完食しちゃったww