Amy's This Week

2022.06

20
2022.06.20

6/12-19, 2022 やさしき明治展と、『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』

梅雨真っ只中ですね。雨でなければ曇り。ただ、これからの季節は太陽が出ると暑くなり過ぎるので、曇り大歓迎ですw とはいえ曇りでも湿度をチェックして、湿度が70%以上であれば熱中症に要注意だそうです。今はケータイで簡単に湿度まで分かるので、本当に便利なものですね。

そんな暑い雨の日に、二度目となる府中市美術館に行ってきました。ここ、以前行った時に綺麗で大感動したのです。今回はどこかのポスターで見つけて、とても興味を持った『やさしき明治展』です。頭に『孤高の』と付く高野光正コレクションとは、明治時代に「海外で」買い集められた日本の情景作品「のみ」という、大変珍しいものです。

西洋画とも、浮世絵とも全く異なる世界。めちゃくちゃ新鮮でした!人物が登場する作品では、そのいかつい顔つきやずんぐりした体躯に苦笑してしまいますが、それも明治の日本人ということなのでしょうねw

そして、風俗画という意味で本当に興味深かったです。オランダのヤン・ステーンの描く世界の日本版!まるでこの時代のテレビドラマを観ているような気持ちになりました。

さらに風景画に至っては、なぜこれほど今まで話題にならなかったのかが理解出来ないほど素晴らしかったです!!!もっともっと有名になるべき作品が目白押し!府中市美術館ありがとう!

というわけで、ネットに画像は無いし(美術展鑑賞後すぐにその場で検索しました)、絵ハガキですらお目当の作品は販売されていなかったので、珍しく図録を購入してしまいました。推薦文が敬愛する高階秀爾さんだったしね!!

とにかく素晴らしく感動した高野光正コレクション。府中市美術館は、JR府中駅からちゅうバスで7分です。閑静なエリアに建つ美術館はとても立派で綺麗。美術館前に池があります。

そこに泳ぐカモちゃんたち。

日時指定は必要なく、一般料金700円という良心的価格。しかも、リピート鑑賞はは350円!7/10までやっているので、もう1回行きたいな。
(1行空ける)

吹き抜けの広いホールから、エスカレーターで展示室のある2階へ上がります。特に感動した作品を、公式サイトや購入した図録から挙げて行きますね。展示順ではなく、順不同です。

ウォルター・ティンデルの『ユダの木と清水寺』です。あの中央の花咲く木がユダの木なのでしょうか?その下を、日傘をさした和服の女性がいますね。舞妓さんでしょうか?ん、この時代なら一般人かな?

吉田ふじを『湖畔の花菖蒲』。なんという美しさ!モネもびっくりw 水彩ならではの透明感が、まるで写真のように映ります。美し過ぎる〜❤️

渡辺豊州『大阪の天保山』。一瞬、洋画によくあるギリシャの港の図のように見えるのですが、大きな船に近づく中央の小舟が、遠目で見ても和装と分かりますよね!なんか感動しました。

五百城文哉(いおきぶんさい)の『日光の神橋』。この人は日光に長く滞在したようで、東照宮を多く描いていて、それらもとても素敵でした。この神橋は東照宮手間にある橋で、現在もこのまま。右端で座り込む人は何をしているのでしょうか?

今回、私が最も感動して好きになったのが加藤英華(かとうえいか)で、明治末期から20年間、香港や上海を拠点に広くアジア各地域を旅して絵画制作していたそうです。これまでほとんど世に知られず、今回の高野コレクションで初めてまとまった形で紹介されたそうです。ありがとう、府中市美術館!これは『伊豆修善寺小川之漁』です。図録の小さな画像からなので、あまり綺麗に見えませんが、実際の作品は月明かりのとても美しい作品です。

こちらも加藤英華で『湖畔の茶屋』です。このシダレサクラ?の花びら一つ一つが光るように描かれていて、何時間でも眺めていられる美しさでした。

最後も加藤英華の『菊の畑』です。水彩で緻密に描き混むと、本当に写真のように見えますね。この菊の花々の美しさったら。そこに破れた障子を対比させ、なんとも言えない素朴と絢爛のマリアージュ?ww これぞ明治かも。素晴らしいです。

とまあ、新たな世界が広がった思いでした。これはもっともっと世に広まって欲しいな〜。黒田清輝などとほとんど同時期の加藤英華があまり日本で知られていないのは、彼が日本におらずアジア各地を拠点として活躍していたせいもあるでしょうね。それは一体なぜだったのでしょう?知りたいけれど、あまりに情報がありません!そんなことより、じっくり彼の作品を味わえば良いのかなw ともあれ府中市美術館にリピ鑑賞行ってきます!

 

そんな週の一本は、『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』です。

えーと、これは失敗しましたw なぜなら、私が全くJ.D.サリンジャーについて知らなかったからです。本当に名前のみ。でもきっと、アメリカにおける村上春樹さんのような存在なのでしょうね。

それほどアメリカでは知らない人はいないし、誰でも『ライ麦畑でつかまえて』は読んでいるのでしょう。映画にもなっているし、熱烈なファンがたくさんいて。でも『ライ麦畑でつかまえて』を読んでいない私には分からない部分があったし、とにかくサリンジャーのありがたみが全然実感出来ませんでした(^^;

あと、90年代中盤のお話ですが、実際にその時代に生きていた者として、ここまでアナログだった?と疑問に思いました。もう皆MacやPCを使っていたし、ピ〜ヒャラヒャラヒャラ〜と鳴るw モデムでネット接続してメールも使っていたけどな〜。出版社って意外にアナログな世界だったのでしょうか?安易に誰にでもタバコを吸わせれば90年代っぽくなると思っているような感じもして、少し違和感がありました。

それでも、良い感じに年齢を重ねたシガニー・ウィーバーが素敵だったので、まっいっか〜w ともあれ週末には『トップ・ガン・マーヴェリック』の3回目をまたIMAXで観ちゃいました❤️

 

週末、久しぶりの友人から送られてきた映像。ひゃ〜!素敵じゃないですか!私は桑田さんて世界に誇る天才だと思っています。残念ながら佐野元春さんはお名前しか知りませんでしたが、消去法で「この人か〜」と分かりました(^^; Charは髪型と雰囲気ですぐ分かったけれど、こんなお顔だったんですねw 世良公則さんは『カムカム』ですっかりジャズのイメージだったから新鮮ww 野口五郎さんも良いな〜。あのビブラート!w とにかく、トム・クルーズといい、このバンドといい、最近おじさん達がカッコ良いですね!!ぜひ観て❤️ 同級生バンド、桑田佳祐feat. 佐野元春、世良公則、Char、野口五郎 - 時代遅れのRock’n’Roll Bandです。
https://youtu.be/xsEsyWA2ve8