Amy's This Week

2022.08

30
2022.08.30

8/22-28, 2022 スイス・プチパレ美術館展と、『セイント・フランシス』

気づけば8月も下旬となり、長くコロナ禍に沈んでいた私の日々はもはや過去形になりつつあります。2020年2月までは、ずっとこんな感じだったのよね〜と、なんだか懐かしい気分w もちろん、コロナ禍であっても変わらず忙しく仕事をされていた方々もいらっしゃるので、そうした方々には申し訳ない気持ちを抱きつつ、気落ちしながら確実に2年半分歳老いてしまっている自分、ここは気合いで頑張っていくしかありませんw

新宿に行く用事があったので、久しぶりにSOMPO美術館に行きました。なぜかここへ行く時はいつも暑い気がしますw

欧州各国はかなりあちこち行ったつもりですが、スイスは行ったことないんですよね〜。なので行ったことのない美術館展はとりわけ楽しみ!印象派は見慣れた作品が少なくないので、新鮮な発見を期待していました。

もうこのポスターからなんだ、なんだw 知らない画家、初めて見る作品におお〜っと内心声を上げながら楽しみました。撮影禁止なので、気に入った作品を公式サイトと購入した絵ハガキでアップします。順不同。

『7月14日 踏切、パリ祭』by モーリス・ド・ヴラマンク。明るいのか暗いのか。お祭りの日とはいえ田舎町では昨日と同じ日…と淡々と過ごしながらも、色彩が高揚した気持ちを表しているようです。熱い思いを抱きながらも涼しい表情を作る、まさにフランスな作品だと思いました。

出ました!印象派王道のルノアール。『詩人アリス・ヴァリエール=メルツバッハの肖像』です。初めて見る作品なのに、決して初めてとは思わせない圧倒的なルノアールの個性がさすがです。異なる人、異なる衣装、異なる背景…を描いても、全て同じに見えるのは、もちろん讃えているのですw 素晴らしい。鑑賞する誰もが「見たことある!」と親近感を覚えるのが、ルノアールの魅力ですよね。

『ヴィルフランシュの通り』by モーリス・ユトリロ。ユトリロの風景画はもっとほんわかした色彩のイメージがあったので、これは意外な感じがしました。ヴィルフランシュとは、税金の無い自由な村という意味だそうで、そう知ると鮮やかな色合いが自由さを表しているように思えました。ただ、歩いている人々がマスクをしているように見えてしまったのはコロナ禍に生きる自分の錯覚で、思わず苦笑してしまいますww

出ました、この美術展の顔になった作品です。一瞬大好きなピエール・ボナールに似ていると思うのですが、明らかにタッチが違います。へ〜これがモーリス・ドニなんですね。『休暇中の宿題』。てかフランスも夏休みに宿題あるんだww 明るく優しい雰囲気ですが、それぞれの服をじっと見つめるとクラクラしてしまいますwww

これは可愛い!だいたい私は猫が描かれていると気に入りますw ちょっとロートレック風じゃないですか?『猫と一緒の母と子』by テオフィル=アレクサンドル・スタンランですって。良い感じ。絵ハガキ買っちゃったw

これは『ダンス』 by ニコラス・アレクサンドロヴィッチ・タルコフ。『ダンス』と言えばマティスを思うけれど、タッチが違うな〜と思ったら、これも知らない人でした。それにしても強烈なタッチ。一見したところは嫌悪感さえ覚えそうなインパクトを受けるのですが、観ているうちになんだかどんどん引き込まれていく不思議な魅力がありました。

この後の3点はSOMPO美術館所蔵で、写真撮影OKでした。まずはルノアール『帽子の娘』。安定のルノアール。帽子が同化しているようにも見える背景が良い感じです。

こちらもルノアールで『浴女』。これって屋外で湖か何かで水浴して岩場に座っているのでしょうか?背景と同色のタオルが、画面下中央で全体を締めていますね。

そしてSOMPO美術館の目玉、ゴッホの『ひまわり』です。このひまわり、実際に観ると予想以上に巨大で存在感があります。本当に見事。存分に絵の具を使っていてまるで3Dアートのように見える様は、ゴッホの熱中度が伝わってきます。

というわけで、知らなかった画家の作品も多く、スイス・プチ・パレ美術館展、とても楽しめました。お土産も買っちゃった。プチ・パレ展とどういう関係があるのかは分かりませんが、有平糖というのに惹かれました。どんな物?キャンディーでサクサク?食べて納得。お土産まで初めて知った物でした〜w

 

そんな週の一本は、『セイント・フランシス』です。

レズビアンの夫婦や、彼女たちとは血の繋がりの無い子供など、多様性重視の現代っぽい作品なのだけど、主人公のように30代になって独身でいることも、昔からあった多様性の一つなのだというお話…かな?

以前から思っていたことだけど、日本では独身でも社会的プレッシャーはさほど(いえほとんど)無く生きていけるのですが、欧米だと親戚はもちろん、友人の結婚式ですらカップルで出席するのが当たり前。だいたい高校のダンスパーティー(プロム)から相手がいないと大騒ぎなのだから、日本よりよほどLGBTQの人たち、またはストレートでも相手のいない人たちは辛いのだと思います。みんなまとめて日本へおいでよ〜!なんて思いますけどねww

この主人公もそういう意味ではストレートで、私から見ればごくフツーの女の子。それでも、適齢期になって子供はおろか結婚もしていないと、結婚をして子供のいる女性たちに白い目(それも露骨な)で見られるという…なんとも可哀想で理不尽な社会に生きています。それでも頑張っていきましょう!的なストーリーですが、元々その点では自由に生きられる日本の私にはあまりピンときませんでしたw 生意気な子供は可愛かったけどね!

 

さて、週末は2ヶ月ぶりに鎌倉へ行ってきました。今回は静かめな西口エリアです。源氏山公園を周り、超久しぶりに銭洗弁天にも行きました。小銭入れをザルにぶちまけ、ありったけの小銭を洗ってきましたwww 倍になるかな?w 御朱印カッコ良かった。

そしておみくじも。末吉だったけど、内容が良かったので大切に持ち帰りました。The Driver EraのVIP担当も決まり、これからコロナ禍という籠から解き放たれる小鳥のように羽ばたきたいです!www