Amy's This Week

2022.08

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2022.08.22

8/15-21, 2022 またまた『鎌倉殿の13人』と、『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』

世間はお盆休みでも私には一切関係なく(東京のお盆は7月だしw)、なんだかとてもバタバタした週でした。そんな時は勢いに乗るのでw 都庁の免許センターにも行ってきました。そしたら過去イチで混んでいてびっくり!どうした、何があった。あ、お盆で会社が休みだからなんですね!年中会社がお休みな私(会社勤めではないのでw)には分かっていなくて、むしろ一人分混ませてしまって申し訳ありませんでしたwww

そんなわけで、大好きな『鎌倉殿の13人』(毎週録画しています)も日曜の夜になってやっと、先週分と一気に二週分続けて観ました。そしたら驚愕。こ、これは、マイケルではないですか!義時=マイケル・コルレオーネ。ゴッドファーザーだった説!私のMost Favorite Movie All Time のTOP 3に入る『ゴッドファーザー I, II & III』です。うわあ、これは絶対三谷幸喜さんもゴッドファーザー好きなんだわ!と思って軽くググったら、一発で三谷さん自身がそうおっしゃっているインタビューが出てきましたwww なんと。

とっくに義時=マイケル・コルレオーネと知れ渡った上でのドラマ・スタートだったんですねww 私は8ヶ月も遅かったですw でもでも、知らなかっただけに、このそっくりシーンに気付いた時の驚き&喜びと言ったら!『ゴッドファーザーI』でもめちゃ印象的なシーンでしたから。アメリカでは「Don’t Ask Me About My Business」のシーンと言われています。
https://youtu.be/Ig6XntgHMe4

マイケルが妹の夫カルロを部下に殺害させ、それを知った妹が文句を言いに来ます。あまりにヒステリックなので相手にしていないと、そこに冷静な妻ケイが来て「本当なの?」「俺の仕事に口を出すな」「本当なの?!」「俺の仕事に口出しするな!!」……「分かった。いいか、1回だけだ。後にも先にも1回だけ。俺の仕事について尋ねて良い」「…本当なの?」ジッと見つめ合う二人。そしてマイケルがケイの目をしっかりと見据えて言うのです。「……ノー。」すると安堵したケイはマイケルに抱きつくのでした。

このシーンで、マイケルは自分のビジネスに妻は巻き込まない、その為には平然と嘘をつく…というきっぱりとした決意が見れるのでした。つまり、マイケルはもう完全に戻れない世界に入り込み、それを自分でも諦め?認めたシーンなのです。

お兄ちゃんのソニーが敵に殺されていなければ、こんな展開にはなっていなかったでしょう。また前妻のアポロニアも殺されていなければ、やはりこの展開はありませんでした。だってケイと再婚することはなかったから。おお、そう考えると敵に殺される宗時がソニー、亡くなる八重さんがアポロニア、離婚するひながケイ…ああ、ぴったりだww 凄いゴッドファーザーとのリンク具合というかもはやユニゾンです!にしても去り際のひなを演じる堀田真由ちゃん。ゼクシィのCMからは想像もつかない艶やかさはお見事でしたね。

で話を戻すと、マイケルそっくりで驚愕した鎌倉殿のシーンは、比企一族を滅ぼそうという時に義時は姉政子から「一幡だけは助けてあげて」と言われます。

生かしておくわけにはいかないとしても、まだ幼い子供。すると義時は「仏門に入ってもらいます」と、政子の目を見てはっきりと約束するのです。

そしてすぐ次のシーンに切り替わると…義時は息子の泰時に「いいか、戦さになったら真っ先に一幡を殺せ」と命じているじゃないですか!なんと!あの時の政子へのきっぱり約束はなんだったの?!ああ、これが自らの宿命を受け入れた男の決意の嘘なのですね。『鎌倉殿の13人』は武士物語と思っていたら、完全にマフィア物語とリンクしていました。だから私はハマったんだわwww この時の義時の空を見つめる表情、マイケルの表情にそっくりです!

頼朝の息子で鎌倉殿になった頼家は確かにわがまま放題でしたが、最後はとても可哀想でした。病に陥ったのは本当に全成の呪いだったのでしょうか。嫌なヤツと思っていたのにいつのまにか同情して可哀想で仕方なくなるのは義経と同じ。これが源氏の血なのかもしれません。なぜなら比企には最後も同情出来なかったからw そういえば比企能員は最後も涙を流していなかったかな。申し訳ないけれど、比企能員の最後は面白いくらいでしたw

やはり泣かれると弱いのは男性だけではありませんw 女だって男の人の泣き顔にはグッと来ますよ。そんな頼家の泣き顔でしたが、この週泣き顔で一番驚いたのは善児でした!あのアサシン善児がよもや泣くとは!

アサシンが人の心を持ったら終わりでしょう。てか善児も人の子だったんですね〜。そうなると善児の人生(伊藤に仕えるまでの前半は知りませんが)も可哀想というか、切ないというか。そんな彼の辛さを見てとった弟子のトウが瞬時に一幡を庇ったのは、善児の目の前で一幡が義時に殺されるのを防ぎ、一幡を殺せない師匠に代わって自分が仕事を請け負ったのですね。「水遊びをしに行こう」という師匠が使った誘い文句を使って…。あ〜、ここであそこに繋がったか。

って、ドラマ観ていない人には全く何にも意味分かりませんねww 申し訳ありません。最近多忙で、ドラマにのめり込むのが唯一の楽しみになっています苦笑

そういえば、『鎌倉殿』以外ではあまり多くのドラマを見ていない今シーズンで、きゅんしたのが『テッパチ!』ですw まだ続いているのになぜ過去形かというと、前半でもう出番が終わってしまった様だからです。佐藤貫太クン。訓練修了式での号泣ぶりったら!!!登場時あれほど憎たらしかったのに、最後の号泣で持っていかれてしまいました〜❤️

 

そんな週の一本は、『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』です。

オレの妻の話。なんともダサい、いえストレートなタイトルですが、実際主人公のオレはオランダ人の船乗りなのです。不器用で愚直な男は、今まで大した恋愛はしてこなかったであろうことは容易に想像がつきます。が、身を固めたくなったのです。ストレス胃痛に悩んでいたら、結婚すれば良いと聞いたから。これもまた愚直過ぎですがw

そんな彼は陸にいる時間は限られているので、手っ取り早く結婚したくて、友人とカフェにいる時に「次に店に入ってくる女と結婚する!」と決めるのです。なんと無謀なww が、そこに入って来たのがレア・セドゥ。このいきなりプロポーズして来た真面目そうな男が面白かったのですね。なんとOKしたのです。

片や恋愛を知らなかった真面目オランダ男、片や恋愛し過ぎて疲れたフランス女。正反対なのに「落ち着きたい」という目的が一致して、始まった結婚生活は、女の私が見ていればレア・セドゥ側に愛情が無いのは一見して分かります。ただ生活費に困らない日々を自由に満喫しているだけ。でも夫は好きで堪らない。辛いですよね。

とまあ、配役を見ただけで奔放な妻に翻弄される愚直な男…と分かる、タイトルと同じように内容もストレートで、特にひねりはありません。それが3時間弱という長さ!が、不思議なことに、眠くならなかったんですよね。やはりレア・セドゥの魅力でしょうか。

興味深かったのは、夫が仕事探しで面接に行き、出身地を聞かれたのでオランダの都市名を言うと、偶然相手もオランダ人で、突如オランダ語の会話になるのです。あ〜いかにもヨーロッパだな〜って感じ。日本人同士で同郷と分かった瞬間故郷訛りで話すのと似ていますね。ただ、オランダ人とフランス人の夫婦のお話なのに、普段の会話が全て英語というのは、制作側のマーケティング戦略でしょうがちょっと興ざめ。その辺りが、ヨーロッパ映画の悩ましいところなのでしょうね。

 

ということで、一本映画観たくらいでバタバタしていた週。そんな時の楽しみは食べることに決まっています。近くに崎陽軒があるのは本当に幸せ!期間限定のシャケが入ったシウマイ弁当が買えて大満足でした!なんと予約したんですよww ただ私はシャケの皮は食べられないので、マグロの方が皮むく手間がなくて良いということが判明しましたwww