Amy's This Week

2022.09

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2022.09.17

9/5-11, 2022 2年半ぶりのエアロスミスTPと、『ブレット・トレイン』

無事に行って、帰ってきました。2年半ぶりのTPです。場所はボストン。エアロスミス&エクストリームのホームタウンで、エアロスミスの50周年(コロナで延期になったので、厳密には52周年w)アニバーサリー公演です。

2年延期ですからね。その間いろいろありました。世界はすっかり変わったと言って良いでしょう。それでも変わらずにいた人、物、組織、会社…は、物凄い努力の末で変わらなかったのですから、有難いとしか言いようがありません。だから、たとえ値段が爆上がりした上でサービスが激下りしていても、航空会社が潰れず残っていてくれたことには感謝するしかないし(苦笑)、たとえジョーイが不在となった上でも他のメンバーがパワーを維持して素晴らしいライヴを披露してくれたことに、心から感謝するしかありません。

特にこの業界は大打撃を受け、関係者全てが職を失っていたわけです。その苦労は誰もがお互い様で理解しているので、以前と変わらない立場で再会した今回は、単に再会を喜んだだけではなく、そのハグには頑張って変わらずにいてくれてありがとう&よく頑張ったね!の意味もしっかりと含まれていました。そう、めちゃくちゃハグしましたよ。その開放感もまた、ボストンまで来たのだと感激を新たにしたのでした。

そしてフェンウェイ・パークです。タイガース・ファンにとっての甲子園w 2010年にエアロがJ.ガイルス・バンドと共にここでプレイした時初めてここに入りました。建物の古さに驚き感動したことを覚えています。あれから12年。あっという間な気がしました。

物凄く良いお天気でした。私は晴れ女なんですw 暑かった〜!そんな中、驚いたのはVIPの受付準備を全て外でやっていたことです。日本の場合、どこの会場であっても(たとえ球場の時でも)、5分10分前までは建物の中で準備してから外の受付場所に出て行くので、これは日本の方が断然良いわ〜!と思いましたw

そして今回はなんと、VIP参加者は全員PCR検査をするのです!無料ですが検査は強制。15分後に出る結果を待っての入場になります。こういうところ、アメリカの徹底さが分かりますよね。日本であれば検温と消毒でしょうが、それでは無症状の人は漏れてしまいます。ちなみに、今はワクチン3回以上接種していないと国際線に乗れません。いろいろやる事やって、自己管理さえしていれば旅して、ハグして、ライヴを楽しむ。恐れて動かないのではなく、とにかく行動する為に頑張るアメリカ。好きだわ。

ふと見上げると、小型機が大きな流し幕(垂れ幕じゃないですからねw)をつけて飛んでいました。よくフロリダのディズニー・ワールドに行くと上空に飛んでいるんですよね。レストランの宣伝とかがww CMなんです。日本だとよく大きなCMトラックが繁華街を走っていますよね。渋谷でよく見ます。エアロの事務所が出したのでしょうか?まさかね。誰かお金持ちのファンが出していたのなら素晴らしいな。

VIPではまずトムが登場して、軽くQ&Aがありました。内容はすっかり忘れてしまいましたがw トムのユーモア溢れる言葉に笑った記憶がありますw それにしても、トムは随分と話し方がおじいちゃんになっていました…。でも冷静に考えれば実際おじいちゃんかw ST&JPがおかしいんですよねwww

そういえば2010年の時もスコアボードにエアロの文字が入っていた…という事を覚えていて、今回もチェックしたらやっぱりあった❤️とTP参加者が教えてくれました。こういう小細工(なんか言い方失礼ですが良い意味で)が嬉しいです。

まだまだ明るい中、19時となりヌーノが登場して国歌演奏です。ここは球場ですからね。

で、国旗を見上げると、ん?半旗?レッド・ソックスの選手か誰かが亡くなったの?なんて思っていたら、この日エリザベス女王が亡くなったとあとで知りました。女王様に捧げる半旗だったのですね。

そして、エクストリームの始まりです!彼らとは何度もVIPやっていますし、バンドもマネージャーとも仲良しなので、とても観ていて嬉しかったです!MCではボストンの先輩エアロスミスへの50周年お祝いの言葉から、ボストンの街で馴染みだったお店の話など。ヌーノが観客に「今でも◯◯はある?」と尋ねると、観客が大声で「YES!」とか「NO!」とか答えていて、やはり地元のお客さんが多いのだと分かりました。

いつの間にかすっかり夜になった終盤ステージの中央に椅子が二つ並べられ、ゲイリーとヌーノが座り『More Than Words』です。途中ゲイリーが「ボストン、カモーン!」というと会場中が大合唱。そして「ビューティフル!」。ほぼ満月に近い夜空の下、フェンウェイ・パークに響き渡る観客の大合唱は本当にビューティフルでした。

こうしてエクストリームは終了。私はTPの皆さんとピットにいたらエクストリームのマネージャーに声を掛けられ嬉しい再会をしました。TPの皆さんは前方で密になるより安心して楽しめるとピットの後方に落ち着いていて、それに安心した私はピットから出てあちこち席を聞いていた友人に会いに行きました。会えた人、会えなかった人いたけれど、結局はBブロック1列目で4人並びの席だった友人に席を詰めてもらって座り込んでおしゃべりww やっぱりねーさんは座りたいのよww そうこうするうちについにエアロ登場です!

もちろん、コロナ禍挟んで2年延期して何本もキャンセルした挙句のこの日ですから、「I’m Baaaaaaaaaaaaack!!」で始まる『バック・イン・ザ・サドル』がオープニングです。うわ何このスティーヴン。1ミリもコロナ前、いえ10年前、いえ20年前と変わらない声、そして姿。やっぱりこの人はフツーじゃない。もはやモンスターだわw

それを言ったらジョー・ペリーも同じ。さすがツインズとはよく言ったものです。

コロナ前からジョーイ・クレイマーはお休み気味でした。でもそれがフツーですよね。だって70過ぎているんですよ。チャーリー・ワッツとは叩き方が全然違いますから。決してジョーイを責めてはいけないです。60後半までよく頑張りました。でジョーイの代わりを務めるようになったのがテクだったジョン・ダグラス通称JDです。これがもう、素晴らしいんですよ!

ポール・マッカートニーが『ヘルター・スケルター』などビートルズのロックな曲をプレイすると、今の方が俄然カッコ良い音になっているのはドラムスが違うからです。やはりドラムスはカナメですよね。JDのパワフルで重いのに早いドラムスでの「ママ・キン』や『トイズ』はもう、それが全て!その為に私たちは面倒な書類にたくさん署名をし、ワクチン証明をダウンロードし、PCR検査をしてここまで来たのだ!と思いました。全てはこの為に。そして全ては報われたのです。

そんな若いJDのサウンドに乗って、「やっぱりコレが好き」と思ったのは私たちだけではなくバンドもだったでしょう。見ていて分かりました。突然ですがイル・ディーヴォと同じです。彼らは昨年バリトンのカルロスをコロナであっという間に失ってしまい哀しみのどん底に落とされたわけですが、その代わりを務めるようになったスティーヴン・ラブリエはまだ30代。50代になったオリジナル・メンバーにとっては20歳近く若い彼に良い意味で触発され、カルロスを亡くしたツラさを吹き飛ばすかのようなパワフルなステージを見せてくれました。

それを考えればジョーイは亡くなった訳ではないし、年齢と共にプレイ出来なくなったメンバーの代わりを務める若く力強いサウンドに持ち上げられ、引っ張られ…ではなくこちらがリードするのだという気概が伝わり、若い頃から変わらない「これが好きだった!」という永遠のロック魂を呼び覚まされた彼ら自身が最高に楽しんでいて、それを観ている我々を最高に楽しませてくれました。ステージでプレイしながらこの夜ほど笑っているブラッドを見たのはいつぶりだろう?本当に良いライヴでした。

観客が埋め尽くした球場。その上の満月(ほぼw)。言うことなしです。

『ドリーム・オン』では2010年に観客をどよめかせたグリーン・モンスター上で再び。ステージからの移動大変でしょうにw モンスター on ザ・グリーン・モンスターですw

1曲のためだけにあんな所まで登ってw しばらく降りてくるのを待つ間に「途中で転んでいたらどうしよう」なんて思いが頭をかすめたりして…w やがてステージに姿が見えた時には「無事に降りれて良かったw」と思ったのもつかの間、やっぱりSTはモンスターでした。これが74歳の姿か?!世の中どうなっているんだ?www って、後で写真を見てビートルズのネクタイに気づきましたw やはりポールが80歳で全米ツアーをしているんだもの。STも頑張りますよねw

という訳で、とにかく最高のステージでした。私個人としては疾走した『Mama Kin』と『Toys』、そして久々の『Other Side』にやはりスピード感溢れた『Draw The Line』で全てが報われた気がしました。素晴らしいショウを終え充実感溢れる、まるで頭から湯気が出ているような4人の姿です。

こちらこの日の為だけのバス・ドラです。

球場を出てすでに道路を歩いているのに、しばらく花火が上がっていました。ありがとうボストン。

この日つけられたリストバンドは5本!上から、PCR検査陰性、VIP受付完了、球場入場荷物検査パスx2、GAピット入れます。

という訳で、TPの目的であったライヴは無事に終わりました。その後の旅のハイライトをいくつかピックアップしますね。まずはボストンTPなら恒例の聖地巡りです。今回は参加者の顔出しなしで。ファースト・アパートメント。

そして今回初めて行ったセカンド・アパートメント。

4月にSTが訪れたというシーフード・レストラン。

そりゃあ当然ボストンへ行ったら一度はシーフード食べなきゃだし、ボストンなのだからやはりニューイングランド・クラム・チャウダーとロブスターですよね。で、せっかくだからSTが行ったお店へ…。そしたらこのお店、STが気に入る訳だわと悟りました。最高級のお味ながらカジュアル・スタイルなのです。そりゃあ最高級のお店には日本でだって着る物から気を遣いますが、ここはTシャツでOK。でもお値段が…めちゃ高級でした(^^; ランチで一人1万円超えorz まあ一度は経験ですねw

その昔、ジョーがエアロを抜けてティム・コリンズ(マネージャー)の部屋に居候していた時、通っていたというペイストリー屋さん。相変わらず凄い人でした。何度も行っていたけど、現金オンリーだということを忘れていました。ここ、絶対脱税してるよね!と失礼なことを思ったりして…wwww

お買い物では今や円安だけではなくアメリカのインフレが酷くて、いろいろ高くて嫌になるほどでした。カップ麺が1個430円!セールで2個580円と言われてもね〜ww

でもインフレはお給料も増えるらしく、ダンキン・ドーナッツは時給2,200円で募集していました。ダンキンで働きたい!w

…と、ざっと書きましたが、とにかく2年半ぶりのTPは大充実で、全員無事に帰国しました。物価の高さには驚いたけど、本当に良い旅でした。誰もマスクをしていない世界で過ごし、おしゃべりし、会食し、ハグしても、誰もコロナに罹らず。やる事やっていればこんなもんよね、というのは無事に終わったから言える訳ですが…なんか日本人無駄に怖がっていないかな?と思いました。

 

そんな週の一本は、『ブレット・トレイン』です。

ブラピです。もちろん嫌いではありません。が、ごめんなさい。この作品、私はダメでした。良い悪いを言う気は無いし、宣伝ぶりからも大作なのだと思います。ただ人の好みはそれぞれですからね。私はダメ。残念でしかなかったし、途中からもうだいぶ嫌になっていました。

だいたい、この車内全然新幹線じゃないですよね。東京駅の新幹線ホームにはホームドアあるし。ホームドアのない新幹線ホームってあり得ないけれど、それ以上に度を越したあり得なさの連続で、それをどうしても面白いと思うことが出来ませんでした。ごめんなさい。以上ですw

 

さっ、この週末は久しぶりに本物のブレット・トレインに乗って大阪です。三連休はザ・ドライヴァー・エラの大阪公演から東京公演で、20代のアーティストならファンも若く、元気を頂くVIPになりそうです。では行ってきます!