Amy's This Week

2022.02

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2022.02.01

1/24-30, 2022 初詣 at 博物館&宝登山神社と、『ハウス・オブ・グッチ』

毎年恒例となった『博物館に初もうで』。今年は1月末となりギリでしたが、間に合って良かったです。

まずはトーハク(東京国立博物館のことね)へ行くまでの上野公園が、だいぶ新春な雰囲気がありました。素敵!

野外で風が吹き抜ける広い場所で、これほどチューリップが立派にしっかり立っているのをキープするのはとても大変なことだと思います。お手入れして下さっている皆様、本当にありがとうございます!

さて、トーハクに到着して本館が初もうで会場です。改めまして、Happy New Year!!!

今年はトーハク150周年なんですね。それも、おめでとうございます!いえ、おめでタイガーww さあ、寅年にちなんだ虎特集を楽しみましょう!

いきなりのエキゾチックな虎は中国製。12-13世紀の枕です。以前江戸時代の陶器製枕に驚いたことがありましたが、やはりルーツは中国だったんですね。当時の人々は、こんな硬い枕で安眠できたのでしょうか?可愛いけれどw

これは鎌倉時代(14世紀)の仏涅槃図の一部です。虎の部分だけ撮りました。涅槃図って、亡くなった仏様の周囲で人々が悲しむ図なわけですが、このように動物も集まっている図は本当に可愛いです。もっと鮮明に画像処理したものを見たい!と思う私は趣に欠ける人間なんでしょうね〜苦笑。

この迫力の虎は、いきなり近代に飛んで明治26年岸竹堂作。虎図で有名な人です。幕末生まれの絵師は、それまで実物の虎は見たことがなく、ある日サーカスで初めて本物の虎を見て衝撃を覚えたそう。以来、虎を描くことに執念を燃やして、思い詰めるあまり精神を病みそうになったこともあったとか。それほど、虎に魅力を感じたということでしょうね。 手前に見える尻尾が気になります。何頭も描かれた作品を、切り刻んでしまったのかな…。

こちらは巨大な屏風一双。左隻が虎。

右隻は龍です。

虎は西を守護する白虎、龍は東を守護する青龍なので、虎が左(西)、龍が右(東)に決まっているのでしょうね。それにしても、どちらもカッコ良いな〜。

こちらも龍虎図。明治32年橋本雅邦作です。

ところで、話は飛ぶんですが私は昔から面白いな〜と思うことがあります。対比する二つの単語を並べる時、日本語と英語だと逆になることが多いんですよね。白黒=Black & White、左右=Right & Left、出入り=In & Out…とかw で、龍虎も英語だとTiger & Dragonですよねw 面白い!

江戸時代(17世紀)飛禽走獣図巻。by 狩野探幽です。有名な人ですよね。よくお宝鑑定団に出ません?ww ところで、虎を走る獣というのは分かりますが、龍を飛ぶ猛禽類?龍は鷲と同類なの?www

これは飛鳥時代(7世紀)の玉虫厨子の側面台座画の模本(コピー)なのですが、前世のお釈迦様(サッタ王子)がお腹を空かせた虎の親子に自分の体を与えたというお話=『捨身飼虎図(しゃしんしこず』です。上に衣服を木にかけて、次に虎に向かって谷へ飛び込み、飢えた虎親子を救う一連の動きが一枚に描かれています。一身を投げ出す覚悟があってこそ、窮地を脱して物事を成就することができる、ということだそうで、逆に言えば死ぬ気になれば何でも出来る!という教えなのかな。

さて、虎特集のはずなのになぜこれがあったのかは分かりませんが、おっ!この丸い鶴は?!と思ったらやはり若冲でした。『松梅狐鶴図』by 伊藤若冲。若冲の綿密な鶴図も大好きだし、シンプルな一筆書きのような墨絵の鶴図も大好き。この鶴図はその中間のようで、大胆さと神経質な両面が見てとれる、とても若冲らしい作品でした。

この勇ましい虎図は、出ました!円山応挙。動物好きとしては、この人は外せません。応挙といえば可愛い子犬のイメージが強いけれど、やはり才能ある人は何を描いても素晴らしいです。

これは江戸時代の火事羽織。町火消(現代の消防士)が火事場に向かう時に着用する羽織で、水分を多く含むように木綿に刺し子(刺繍)したもので、水にちなんだ模様を好むところから、雨をもたらす龍を稲妻とともに表現し、さらに勇敢な心意気を表すために、対峙する虎もデザインしたのです。現場に向かう時にはこれを羽織り、頭から水をかぶって駆けつけたそう。いや〜、め組の人たち、いなせでカッコ良い!

…と、他にも多くの虎作品があり、かなり楽しみました!阪神タイガースファンとしては、トラッキーも展示して欲しかったですけどねwww 国立博物館じゃ無理かwww

 

そんな週には、友人と1年ぶりに秩父の宝登山に行ってきました。こちらもギリ、1月中に行けて良かった。リアル初詣です。

宝登山神社は、両肩がせり上がったような鳥居がカッコ良いです。そういえば秩父の三峰神社も同じ感じ。秩父の特徴でしょうか。

日光東照宮を彷彿させるくらいに(?)豪華で素晴らしい本殿です。

参道に戻れば、沿道に蝋梅が❤️

ケーブルカーに乗って宝登山山頂の奥宮へ行きます。そこには有名な蝋梅園が。昨年初めて行って、その光景、その香りに魅了されました。これからはず〜っと毎年行きたいですw

たっぷりと新春の香りを吸い込んで、このあと長瀞アルプスをハイキングして、最後はお楽しみの西武秩父駅グルメですww 思いがけず、昨年末にインストールしていた国のワクチン接種証明アプリが役立ちました!これでビール買えたwww

秩父名物味噌ポテトに味噌コロッケ。サイコーでした❤️

 

そんな1月末にギリで初詣を楽しんだ週の一本は、ガガ様話題の『ハウス・オブ・グッチ』です。

リドリー・スコット監督作品なら全て観ようと思っていますが、御大サー・リドリー・スコットって、素晴らしく面白い時と、なんだかな〜と思う時と両極端でw まあ、それを言ったらコッポラも同じなんですけどねw ただ、キャストの面々を見れば、やはりさすがリドリー・スコットと言うしかありません。

レディ・ガガの演技は、大したものでした。が、一生懸命イタリア語訛りの英語を話していたのが、逆に鼻につきました。どちらかといえば、ロシア語訛りのようで。どっちにしろ英語なんだから、別に普通に喋れば良いのに…とさえ思ったりして。苦笑

感動的だったのは、最新のアル・パチーノが観れたことに尽きるかも!ジェレミー・アイアンズも良かった。ジャレッド・レトは、せっかくの美形なのにあまりに大袈裟な特殊メイクで、本人は楽しかっただろうけど浮いていた感が否めず。さらに、同じリドリー・スコット作品の『最後の決闘裁判』を割と最近観たばかりだったのでアダム・ドライバーの印象が悪く(苦笑)、あまり好意的に観ることが出来なかったな〜w

ともあれ、アメリカでは興行的に成功したそうです。みんな、お家騒動とかが好きなのねww そういえば、私はグッチの花柄が付いたサングラスを持っていて、めちゃくちゃお気に入りです。あまりに好きなので、もったいなくてあまり使えませんww ガガ扮した主人公は、全身グッチ商品で着飾る日々を続けたいがために犯罪に走ったのですから、いくつか持っていても、もったいなくて使えないくらいの生活をしている方が健全かもしれないですねwww

 

さて、カルロスの悲報も冷めやらぬまま、いえそんな今だからこそであろう、カルロス追悼ジャパンツアーが発表されました!様々な困難がある中、また今後も困難が予想される中、よくぞ発表してくれました。 当然ながらVIPはありませんが(涙)、それでも3月に追悼ライヴが日本で観れるのはファンにとって大きな希望です。私も一人のファンとして観たいです。無事に実現されることを、心から願っています!