Amy's This Week

2022.02

07
2022.02.07

1/31-2/6, 2022 北京オリンピック開会式と、『ブラックボックス 音声分析捜査』

2月4日、冬季北京オリンピックが開幕しました。お楽しみの開会式は、意外にもあっさりしていてとても良かったです。

もっとチャイナチャイナした歌や踊りがあるかと思っていましたww 実際にはそうした踊りなどは開会式のプレイベントであったのだとか。それは正解ですよね。なんだか東京2020が無秩序てんこ盛りに思えてしまいましたw ま、極寒下なので、シンプルに短くするのが史上命題だったのかもしれません。(後で知りましたが、コロナ禍であるのも開会式時間短縮の要因だったそうです)

とにかく映像が綺麗でした。東京負けた?ww まあこうした技術は日々アップデートされ、日々アップグレードされているのでしょうから、常に最新のものが一番素晴らしいのだと思うことにしましょうw

そうした映像ではグローバルな美しさがありましたが、中国らしさはカウントダウンにありました。カウントダウンの数字が24から始まり、二十四節気というのが素敵でしたねぇ。「24雨水」から始まり「1立春」だなんて。日本人として、言葉は知っていても立春を「1」にする発想は無かったな〜。

そして各国選手の入場順です。なんと、漢字の国名一字目の画数順とは。これは、漢字を使う日本人ですらよく分からないのですから、世界中の人々が「わけわからん」入場順だったでしょうねww それでも考えてみれば、「あいうえお順」にした東京2020でも「あいうえお」なんて日本でしか使われていないので、同じことかもしれませんww

ともあれ、毎度ながら各国選手入場でユニフォームを見るのを楽しみました。順不同で、気になった国を挙げてみますね。テレビからの画像なので、荒れた画像でスミマセン。まずは、今回一番暖かそうだったカナダです!

ジャケットが二重になっている?上を脱いでもぶら下がってる?マフラーもダウン?どうやら色々な着こなしパターンがあるようで、分解して説明して欲しいくらいでしたww さすが極寒対応に慣れているお国柄。そんな凝った造りなのに色を赤一色にしたのがセンスありましたね。

意外で驚いたのがフィンランドでした。アスリート達であり極寒ということで、各国が男女同じパンツスタイルの中、女子がスカートでした。男女平等が進んだ北欧なのに?とも思いましたが、北欧の中で唯一フィンランドはスラブ系なんですよね。それが理由かどうかは分かりませんが(^^; そんなスカート女子だけ、クロスボディバッグも支給されているようでした。ま、バッグはオリンピックが終わっても使えそうなので良いかなww

さすがおしゃれなフランス!と思ったのは、逆さV字柄のユニフォームを身にまとい、V字型で入場してきたからです!入場スタイルまで計算していたのはフランスだけじゃなかったですか?いろいろ考えているんですね〜。恐れ入りました。

Tokyo 2020で旗手がお姫様みたいだったカザフスタンは、冬も魅せてくれました。東京では白、今回は黒に刺繍のドレスです。足下までのロングダウンドレスは、とても暖かそうでもあります。

そんなお姫様に続くカザフスタンの選手たちは、誇らしげにカザフスタンと国名が入ったマフラーを掲げていたのが印象的でした。

期待のイタリアは、いつも斜め上を行く大胆なデザインです。この国旗ポンチョはどうよww まあとても暖かそうですけどねw 考えてみれば開会式で着る服は実用的である必要はないのですから、これくらい自由に作っても良いのかもしれませんw そんな自由さの中でも、足元には王家サヴォイア家の青が。ちゃんと伝統も取り入れているんですね。

ヨーロッパの伝統といえば、大胆だったのがオランダです。各国が国旗の色をベースにしたユニフォームを着ている中、思いっきり国旗を無視したオレンジでしたw サッカーでもそうですが、オランダといえばオレンジなのは、オランダ王家の色だからなんですね。それにしても、皆さん自国の王家を愛しているんですね。日本では日の丸を無視して皇室の色にするなんて考えられないのに。てか、皇室の色って何色?www

私がとても素敵だと思ったのは、スロベニアです。この手袋とマフラーのグリーンが差し色になっていてとても良い感じでした!国旗には無い緑ですが、国土の4分の3が木々に覆われているそうで、緑はスロベニアを象徴する色だそう。白いジャケットに映えていましたね。素敵!オシャレ。

もう一カ国、私がとても良いなと思ったのがブルガリアです。こちらは国旗カラーそのものですが、緑が映える!あ、やっぱり私はグリーンが好きなんですねww このジャケット、売っていたら買いたいですw

おお〜っ!さすが!と思わず声が出てしまったのが英国です。各国がダウンジャケットの中、ウールのダッフルコート、中にニットセーターでした。これはもしかして全身Made in Great Britain。やっぱりアヒルより羊な国ですね!

同様に「さすがっ!」と唸ってしまったのがモナコ公国です。貴族の立憲君主国家で、世界で最も裕福な国の一つであるモナコは、品の塊w ニットキャップなんざ庶民がかぶる物?と言わんばかりのハットに、端正なシルエットのロングコートに国家のエンブレムでしょうか。足元もきっと革のブーツでしょうねw

個性的となればメキシコも最高でした。『死者の日』のドクロなんですね。あのジャケット欲しい!

帽子だってドクロ付き。可愛いです!

さて、思わず感動でグッと込み上げてしまったのがアメリカ領サモアでした。旗手を務めたクランプトン選手のこの姿!前回、極寒の平昌オリンピック開会式で裸の旗手となったトンガのピタ・タウファトファ選手に重なります。東京五輪でもその姿を見せてくれましたが、今回トンガは海底火山噴火で北京オリンピックに参加出来ません。そんなトンガの無念を晴らし、同じ南太平洋のプライドを見せてくれたのが、今回の米領サモアです。これにはトンガのピタ選手もTwitterで反応していましたね。良かった❤️

それにしても、極寒の中、プライドを保つのは並大抵の苦労ではないでしょう。北京の冬は本当に寒いんですよ。私が行ったのは1月でしたが、万里の長城に一歩踏み込んだところでUターンして帰ろうと思ったくらいww その時友人に「せっかく来たんだから、1ブロックくらい歩こう」と言われなければ、長城の上を歩くことなしに帰って来たと思いますww そんなことを思い出すとますます、サモアのクランプトン選手の根性に拍手したいです。

話題となった過去最小の聖火は、これも良いアイデアだと思いました。二酸化炭素排出量削減が唱われる昨今。国内では春節の爆竹・花火を禁止した手前国民へのアピールになるし、海外へはもちろん中国の取り組みアピールになるでしょうね。どうしても政治的な裏を読み取ろうとしてしまい申し訳ないですが、まあ、聖火の最終走者にウイグル自治区の女性を起用していたと知ると、どうしてもね…(^^;

そんなこんなで、2008年夏の北京オリンピックに比べて開会式で使用された花火が少し地味になったと思いましたが(2008年が豪華に見えたのはCG映像だったとの話もありw)、五輪をデザインした花火は良かったですね。あれ、花火大国の日本では出来なかったのかなぁ?やったことありましたっけ?

ともあれ2022北京五輪開会式が終わってみれば、昨年の東京の方が圧倒的に良かったのは選手入場時の音楽くらいだったかもww いやあ、例え世界中の人々が知っているクラシック・メドレーとはいえ、行進曲としてワルツも使ってしまうってwwww 中国の弱点は音楽にあり、ってことですかねw あとボランティアの人々はすっかりパクられた感がありましたが、東京の方が年齢層が厚くて好感が持てました。それでも全体的にはとても良かった開会式。凄いなチャイナ。『共同強大(Stronger Together)』も覚えたしねw

開会式後、機会あれば競技を観ています。アイスホッケー、フィギュア、ジャンプ、スピード競技、モーグル、スノーボード…どれも面白く、感動的。そんな中でも一番の期待は、やはりフィギュアの羽生選手ですよね!ああ、楽しみ過ぎる!彼のために、全世界のファンのために、どうか4Aが決まりますように!

 

そんな週の一本は、『ブラックボックス 音声分析捜査』です。 久しぶりのフランス映画!フランス語が新鮮でしたw

飛行機が墜落する作品なので、パンデミック前だったら「絶対に機内では観れない作品w」と思ったけれど、どっちにしろ今は飛行機乗らないですからねw 墜落原因を音だけで分析するという、非常にある意味マニアックで地味なお話です。

とはいえ、これがもう面白いったら!ハラハラドキドキ。全く飽きずにラストまで引き込まれます。嬉しい誤算とも言える作品で、観終わった後も恐怖は尾を引きました。AI社会がさらに進めば、飛行機だけではなく電車も車も、自動運転システムやその制御システムに何が起こるか分からないのです。それほどあらゆる技術が進む社会で、最後の頼みの綱は人間の良心というか倫理観というのが私たち人間社会の良さでもあり、弱さでもありますね。

主人公のピエール・ニネが美しいですw ラストはとてもフランスらしい。いやこれは、きっとまたそのうち観ちゃうなw

 

さて、『禍福は糾える縄のごとし』は、亡くなった父に教わった言葉です。今週はそんなことを思い出しました。『禍』は、エアロスミスの欧州ツアーが2年の延期の挙句、全日程キャンセルになってしまったこと。希望が、シャボン玉のように弾けて消えたような気がしました。

そして『福』は、1月から始まったNHK-G『小吉の女房2』で、この週『を組』の頭辰五郎役で市川右團次が登場したことですw めちゃくちゃカッコ良いべらんめえ調で、思わず何度も観て(聞いて?)しまいました。そういえば江戸っ子役の右團次さんを観るのは初めてでした。もう最高!先週トーハクで見たばかりの火消羽織から、いなせな江戸っ子に思いを馳せたばかりだったので、なんというタイミングw こうした些細なことに幸せを見つけながら日々過ごすのが、私のサバイバル術かもしれませんw