Amy's This Week

2022.02

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2022.02.21

2/14-20, 2022 ポンペイ展、Beijing 2022終幕と、『355』

ポンペイ…ギザのクフ王ピラミッドと同様、私が小学生の頃からいつか行きたいと思っていた場所です。1991年に生まれて初めてイタリアに行った時と、その後かなり間を空けた2013年の2回行きましたが、広大な町一つの全てを観るなんて、たかが2回くらいでは不可能でしょう。またそうこうしているうちさらに発掘現場は広がり、今後も新たな発見が出現するはずなので、ポンペイ遺跡の魅力は底知れず。同じベスビオ火山の噴火で埋没したエルコラーノと合わせて、ああ、また行きたいです!

そんな魅力たっぷりの遺跡ですから、日本でも過去に何度もポンペイ展が開催されました。記憶に新しいところでは、2016年に『ポンペイの壁画展』がありましたよね。あの時は、これほどの壁画をよく集めて並べてくれました!と感動したものです。そして今回はといえば…ナポリ国立考古学博物館からですか。行ってない!これは楽しみ!

嬉しい事に、ここでは全て撮影OKです。

全体図を前にして、自分が通った道を覚えてる範囲でなぞってみます。こうして見ると、丸一日あれば全部回れそうに思えますが、実際行くと広くて疲れて全然無理なんです…w

発掘された家の壁画から。唯一残る、噴火前のベスビオ火山の図ですって。山容はしっかりと、先がとんがっていましたね。話は飛びますが、私の大好きなドラマ『スパルタカス』(I、II、ファイナルと全シーズンDVD Box持っていますw)で、反乱軍がベスビオ山に立てこもるシーンがあります。歴史上実際に起きた事で、まだベスビオ火山が噴火する100年以上も前のことなんですけどね。おお〜、ここか〜なんて思いながらドラマを観ていましたよww

ナポリ国立考古学博物館からの展示品はどれも初めて観る物で感動的でしたが、特に衝撃を受けたのがこちら。凝灰岩にはまり込んだ片手鍋です。火山灰に飲み込まれた様子がナマナマしいですよね。

ここはポンペイ遺跡にある資産家の別荘のモザイクです。今更ながら、古代ローマ人のモザイクの精巧さに感動します。

こちらはフレスコ画で『書字板と尖筆をもつ女性』で通称サッフォー。何が凄いかって、1世紀(日本の歴史は遡っても、文字の記録があるのは7世紀くらいからですよね)ですでに個人が文字を書く道具や習慣があったということだし、それが女性でもあることです。板の上に薄くロウを塗って、それを尖ったペン先で引っ掻いて文字を書いたんですね。ロウを剥がしてまた塗れば再利用出来るわけで、これぞ元祖SDGs!やっぱり古代ローマ、素晴らしいな〜。

これを観た時は大喜びしましたよ。ポンペイにあった革なめし工場のテーブル天板のモザイクです。そうだったんだ!となぜ大喜びしたかといえば、大好きなドラマ『ROME』のオープニング・イメージで登場した柄だからです。今までずっと、どこかの壁画かと思っていました。あのHBOのドラマは、非常に丁寧に古代ローマの情報を入れ込んで製作されていましたが、ナポリ考古学博物館にも足を伸ばしていたんですね!左側が金持ち、右側が貧者の象徴で、死を表すドクロが中央で同じだとバランスをとっています。『メメント・モリ』(死を忘れるな)死は誰にでも平等に訪れるのです。カッコ良い!

今回のポンペイ展で特に良かったのが、床のモザイク画はそのまま踏んでも良いところです。もちろんレプリカですが、実際にこんな感じだったのだと、とても分かり易い展示方法でした。お金持ちの家の入り口にあった『猛犬注意』のモザイク。

猛犬注意のモザイクは各種あり、実際にイタリアへ行くとポンペイだけではなくナポリとか南部の町にはよくお土産のタイルなどで売っていて、私も、家族に犬がいる友人にお土産で買って帰ったことがありました。日本では19世紀でもまだ野良犬の方が多かったのに、2000年近く前のローマではこうして家で飼っていたんですよね。

…と、犬は有名なので知っていましたが、今回初めて観て嬉しかったのがニャンですw 猫のモザイクもありました。鳥を捕まえようとしているところかな。これはお金持ちの家の壁画モザイクなので、豊かな食材とそれで遊ぼうとするペットの猫を、キッチンの壁に表していたのかもしれないですね。

これはパン屋の風景のフレスコ画です。ポンペイのパン屋さんは観た記憶があります。小麦を挽く石臼や、パンを焼く石窯が残っていました。ポンペイには30件ほどパン屋さんがあったそうです。主食ですもんね。で、このポンペイのパンが、そのまま火山灰に埋もれて炭になったものもありました。

そんな炭化したポンペイ・パンがクッションになっていましたw 物販コーナーで見つけた時は、ちょっと欲しいかも…wと少し悩んじゃいましたよww

また、猛犬注意ワンコもぬいぐるみになっていました。こりゃ、黒いワンコがいるお家は欲しくなるでしょうね〜w

そういえば、お金持ちの家の壁画コーナーで『キケロ邸』とあって、あのキケロ!と、これまたHBOドラマ 『ROME』に出ていたキケロを思い出し、最後に殺されるのが自邸の庭だったので、「あそこ?!」と超興奮しましたwww が、調べてみたら、キケロは別荘を7件持っていたそうなので、どれかは特定できないですねw

…とまあ、予想通りたっぷり楽しめたポンペイ展。また現地に行きたいし、『ROME』も『スパルタカス』もまた観たくなりました。時間がいくらあっても足りない!www このポンペイ展は、東京の後京都、宮城、九州と巡回するそうなので、機会あればぜひ、古代ローマの素晴らしさを堪能して下さいね。

 

この週末には、ついにBeijing 2022が閉会式を迎えましたね。その前に、フィギュアスケートのエキシビジョンを楽しみました。やっぱり勝負が終わった後のお祭り的なエキシビジョンは楽しいですよね。そしてアレキサンドラ・トゥルソワちゃんが大好きになりました。あれほど金が獲れずに怒っていたのに、可愛い笑顔でたっぷりとクリムキン・イーグルを魅せてくれて。確かに、筋力や身体能力は絶対世界一だと思います!見よ!この長いブレイドを氷上になびかせてのクリムキン・イーグル!

 

なんだかデビュー時のアギレラに似てるかもw この子はめちゃくちゃロックなんですよね。表彰台で中指立てちゃうとかwww 4回転を5本も成功させたんだから絶対に技術では上なんだけど、昔からフィギュアスケートって優雅さや優美さも評価になるので、私もそこはスローな曲でちんたら(ごめんなさい!)されて評価されるのはイラつくことがありました(重ねてごめんなさい!!w)。でもケロッとしてエキシビジョンで決めてくれて、ホント頼もしいです!

腹筋バキバキで、これは相当努力していますよね。まあ、メダリストともなれば礼儀も大事…と言われるのは分かりますが、まだ17歳だしw 今後に期待ですね。アギレラみたいに大きくならなければ良いけれどwww 頑張れサーシャ!

クリムキン・イーグルに対抗するかのような、ユズくんのハイドロ・ブレーディング。こちらも氷で切れたりしないのか心配になってしまうほどですが…なかなか見せてくれました。ジャンプと違ってこうした技はゆっくり観れるから良いですねw

が、スローな曲はあまり好みではないので…w 楽しかったのはネイサン・チェンかな。何と言っても競技では見れないバック・フリップを魅せてくれたのですからww 最後に全員登場した時には、カナダのキーガン選手と一緒にダブルでバック・フリップしてくれました。やっぱり私はこーゆーのが好きwww

ユズくんも、もし足首が痛くなければ、ロックな曲で激しい動きを魅せてくれたかもしれないですね〜。残念でしたが、私は十分楽しみましたよ。

夜の閉会式のラストには、次の開催会場であるイタリアの映像にときめきました。次回はミラノとコルティナ・ダンベッツォ(アルプスの麓の町)という町との共同開催だそうで、イタリア北部チームですね。イタリア空軍のフレッチェ・トリコローリ、カッコ良かった!先ずはベネチアのリアルト橋の上から…

そしてアルプス上空!こりゃ4年後が今から楽しみでしかたありません。その頃は再び観客で湧くオリンピックでしょうね。早くコロナ終われ!!!

 

そんな盛り上がった週の一本は、『355』です。

ダイアン・クルーガーが良かったけれど、ジェシカ・チャスティンは過去の『ゼロ・ダーク・サーティー』や『女神の見えざる手』などのクールな役柄から期待していたらだいぶガッカリでした。それでも、この作品の映画化を希望していたのがジェシカだったというから、ジェシカ、アクションはもうやめたほうがいいと思うよ…。ww

スパイ物の特徴であるスピード感はあるので、何も考えずにアクションを観ていればそこそこなエンタメ作品だと思いますが、なぜ同じスパイでも女性となると家族とか、恋人とか、絡ませたがるのかな〜。それ自体が女性への偏見なのでは?と思うし、なんかストーリーがベタベタしてしまって、スタイリッシュなスパイ作品を期待していると完全に裏切られます。

女スパイといえば、アンジーの『ソルト』(2010)は良かったな〜。『ソルト』の続編出ないかな。そういえば、悪役で出ていたジェイソン・フレミング!おお〜!あの『ロック・スター』(2001)の中のバンド、スティール・ドラゴンの初期ヴォーカリスト役でした!懐かしい〜。すっごいおっさんになっていましたw 20年以上経てば当たり前ですねwww く〜、『ロックスター』もまた観たくなったわwwww

 

この週はついにワクチンのブースター接種をしました。その前日には花粉症予防のゾレアも注射。ゾレアって、一度に4本も打つんです!まあでもこれで、この春も乗り切れるというもの。コロナも、取り敢えず今後も変わらず用心しておけば大丈夫かな。油断せずに、引き続き手洗いマスクで頑張りましょう!